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つなぐ仕組み取り入れ、運営 小山町の子ども食堂

タウンニュース

スープ店内で運営されている「せかい」

皆で会話を楽しみ、無料または安価に子どもたちが食事をとることができる子ども食堂。小山町には支える大人や企業と子どもたちをつなぐ仕組みを取り入れ、運営する食堂がある。

31カ所

町田市が把握している市内の子ども食堂は31カ所。そのなかで、独自の仕組みを取り入れ、運営しているのが「こども食堂せかい」だ。町田では数少ない飲食店(「soup-yaSEKAI.」)が運営している食堂で、地域の大人や企業がせかいの指定したチケット(夢チケット)を購入し寄付。子どもたちはそのチケットをもらって、食事するしくみで運営している。

集まってくるのは地域の小中学生のほか、未就園児とその保護者ら。開店日には友だちとの会話に夢中になりながら食事を楽しむ子どもたちの姿がみられ、店長の金子静香さんは「地域に支えられ、店を開くことができている。無料で食事をすることに抵抗がある人もいると思うが、みんなと楽しむ場所として遊びにきてもらえれば」と呼びかける。

せかいを応援する店舗近くにある会社を経営する伊藤健吾さんは「地域の集まりにもせかいを使わせてもらっている。栄養のあるスープがおいしいのでランチに訪れることも多いですね」とほほ笑む。

「つながる場を」

金子さんが2022年にせかいをオープンさせたのは当時小学生だった自分の子どもの姿を見たことがきっかけの1つだったという。コロナ禍で感染防止のため、自宅と学校の往復しかできない様子に「人とつながれる機会を増やしてあげたい」と考え、かねてからの夢であった飲食店を開くと共にせかいを開設した。以来、この2年間で、「いろんな子が来てくれている。誰もがいきいきできる場所にしていきたいと思う」と金子さんは話す。そして、せかいには中高生のボランティアスタッフも集まるようになり、そのひとりである高校生の伊藤光さんは「手伝うのは楽しい。充実している」と笑顔をみせている。

15歳まで

せかいは15歳まで利用可能。子ども無料で大人有料(弁当配布のみ無料)。営業日などはせかいのインスタグラムなどで。問い合わせは【携帯電話】080・2132・9338。

せかいに立ち寄り、笑顔をみせる親子
同店特製のスープ
金子さん(左)とボランティアスタッフの伊藤さん
大人や企業らが寄付する夢チケット

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