Yahoo! JAPAN

小倉久寛 生誕70年記念 コントライブは初めてツッコミにチャレンジする意欲作

Dig-it[ディグ・イット]

2024年で結成45周年を迎えた劇団スーパー・エキセントリックシアター。三宅裕司率いる老舗エンターテイメント集団を、ともに創立から支えてきたのが、ご存じ小倉久寛その人であります。御年70歳にして、三宅座長との10年ぶり3回目の笑いの真剣勝負となる舞台「小倉久寛 生誕70年記念 コントライブ ザ・タイトルマッチ3 お楽しみはこれからだ~ You ain’t heard nothin’ yet ~」が2025年2月に開催される。その見どころを聞きました。

三宅さんがボケて、ぼくがツッコむというコントがある。

――今回の生誕70年記念コントライブは10年ぶりの「タイトルマッチ」となるわけですが、従来のSETの舞台とは違ったものになるんでしょうか。

小倉 この「タイトルマッチ」は毎回パターンが決まっていて、コントが一本終わるたび、舞台に楽屋のセットが出てくるんです。そこで三宅さんとぼくが「さっきどうだった?」「今日ここに来るときさあ〜」なんて言いながら衣装を着替えて、言い訳をしたりするんです。それが楽しみでありながらも、お客さんを前にしているので大変でもあります。

――そのコントの中に、今回は新たな展開があるとか。

小倉 何本もコントをやるんですが、そのひとつに三宅さんがボケて、ぼくがツッコむというコントがあるんです。今まで45年間、ツッコまれてイジられてきたんで、もう人間がそうなっているんですよね(笑)。

――ツッコミに初チャレンジというのは、大きな見どころですね。

小倉 本来ツッコミって大変じゃないですか。自分が引っ張っていかなきゃダメだし。三宅さんは還暦過ぎてから、頭の回転がいっそう早くなったみたいで、「そこツッコミます?」っていうところまで、アドリブで攻めてくる。あの勢いでマシンガンのようにボケられたら、ツッコミきれませんけどね(笑)。

――小倉さんはこれまででツッコミ役だったことはないんですか。

小倉 そもそも引っ張って行くっていうことが、ぼくの人生にはありませんでした(笑)。劇団の中でも後輩に引っ張られているくらいですから……。これまでにも三宅さんとの舞台で、こちらから何か仕掛けてやろうと思ったことはありましたが、うまくいかない。うまくいくのは10回に1個くらいですね(笑)。

いまが人生でいちばん「若い」って言われます(笑)

――小倉さんがアドリブを仕掛けるのがお楽しみのひとつですね。

小倉 それで言うと、舞台はハプニングが付きもので、装置が急に動かなくなったりすることがあって、そういうときはお客さんも楽しんでいるようなんですね。ハプニング好きの三宅さんはお客さんにていねいに説明をする(笑)。しかも、役のまましゃべるから、お客さんも喜んでいますね。ぼくは内心ワクワクしつつも、それを楽しむ余裕はなくて“話と違う!”って感じで、オロオロしてしまうんです。

――そこも見どころのひとつであると。今回はさらにスペシャルゲストの方々も登場されるそうですね。

小倉 そうなんです。事前にゲストのお名前を伺ったとき、「こんな方が来てくださるの?」って、ぼくがサプライズしたぐらい。お客さんにもアッと驚いていただきたいですね。

――舞台は体力勝負だと思いますが、70歳を迎えても衰えはなしでしょうか?

小倉 いやいや、そんなこともないですけど、自分の意識としてはあまり感じられないですね。ただ体力減退って言っても、毎日少しずつ来るものじゃないですか。だから気がついてないだけかもしれませんが。

――でもずいぶん若く見えて、驚きました。昔は「老け顔」っていうキャラクターだったと思うんですが。

小倉 そうなんです。60歳を過ぎたあたりから、「若い、若い」って言われるようになって。それが嬉しくて。ただ「歳のわりには」っていうのが付きますけどね。でも、いまが人生でいちばん「若い」って言われます(笑)。

昭和、平成、令和な3つの時代で舞台を沸かせてきた名コンビによる「10年に一度」のタイマン勝負「タイトルマッチ」。是非ともこの機会を逃すことなく足を運んでいただきたい。小倉さん初のツッコミに注目を!

「小倉久寛 生誕70年記念 コントライブ ザ・タイトルマッチ3
お楽しみはこれからだ~ You ain’t heard nothin’ yet ~」

2月21日(金)~3月2日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

キャスト:小倉久寛 / 三宅裕司
日替わりスペシャルゲスト:浅野ゆう子 / 小林幸子 / 戸田恵子 / 牧野由依 / 未唯mie / 水夏希(50音順)
構成・演出・コント提供:三宅裕司
コント提供:ラサール石井 / 吉井三奈子 / 森ハヤシ / 小峯裕之

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 国の税収5年連続で最高を記録 税収の上振れは政治的に不都合?

    文化放送
  2. 【対象期間7月18日~8月31日】佐渡汽船がインターネット予約・便限定のマイカー割引を実施中

    にいがた経済新聞
  3. 【沖釣り釣果速報】早福沖の泳がせ釣りで12kg大アラ(クエ)をキャッチ(長崎・佐賀)

    TSURINEWS
  4. 病気の可能性も!?猫が『首をかしげている』ときの理由5つ

    ねこちゃんホンポ
  5. 2025年7月1日よりUSEN音楽配信サービスでMrs. GREEN APPLE専門チャンネルがスタート!チャンネルスタートを記念してミセス・メンバーから動画コメントが到着!

    encore
  6. 寄り道したくなるとっておきの一杯♪神戸・湊川『クラフトビールショップ トライアングル』 神戸市

    Kiss PRESS
  7. ジョン・キャメロン・ミッチェルによる特別公演に、韓国の俳優ペ・ナラがスペシャルゲストとして出演決定

    SPICE
  8. 『ボロボロの犬』を引き取ってお手入れした結果…お姫様のような『ツヤッツヤに変化するビフォーアフター』に「愛の賜物」「笑顔可愛い」の声

    わんちゃんホンポ
  9. XG、G-SHOCKグローバルアンバサダー就任!

    Pop’n’Roll
  10. 村尾信尚「トランプ大統領の原爆発言に対して日本政府は毅然とした対応をとるべき」

    文化放送