【悲報】Amazonの1万円ギター「Bullfighter」を買ってバンドリハへ → メンバーに感想を聞いた結果 / minsine
Amazonをクルージングしていたところ1万999円でエレキギターが売っていた。アメリカAmazonが自社でエフェクターを作っていたことは以前の記事でお伝えしたが、今回のエレキギターは「Bullfighter」という中国ブランドである。カッコ良すぎだろ、Bullfighter。
ヘッドに「Bullfighter」という文字が入ったギターが欲しすぎるので購入してみたところ、届いたギターには「minsine」と書かれていた。Bullfighterどこいった!? と思いきや……
・注意
購入ページをよく見たところ、販売されているギターには1万999円と1万2999円の2種類があって、Bullfighterとヘッドに入っているのは1万2999円の方。1万999円はminsineだ。
ページ自体のブランド名はBullfighterで統一されているのでモデルの名前なのだろうか? どういう関係かよく分からないけど、ヘッドにBullfighterという文字が入っててほしい人は気をつけよう。
・注意その2
さて置き、ギター自体はピカピカで綺麗。この時点でtemuの1万円ギター「IRIN」との違いを感じずにはいられない。ヘッドの形もちゃんと変えれて偉い。ただ……
オクターブチューニングはぐだぐだだ。
作って調整せずに出荷しているのかもしれない。このままだとちょっとキツイくらいズレているので、まずオクターブチューニングをしたところ……
ブリッジのサドルが限界近くまでいって草。特に4弦と1弦はこれ以上オクターブがフラットしたらサドルではどうにもならない雰囲気が迸っている。
・単品の音は良し
とは言え、差し当たっては大丈夫になったので弾いてみたところ、意外にも出音は悪くない。キラッとした張りのある音は、私が20年くらい使っているフェンダーカスタムショップ製のストラトキャスターとは違うタイプだ。
一方で、クランチくらいに歪ませた時に若干おもちゃ感が出ているところは安っぽさを感じないこともない。バンドで鳴らした時に埋もれそうな気配がある。そこでバンドで鳴らしてみることにした。
・バンドリハに入ってみた
たまたま私がやっているバンド「si,irene(シー・アイリーン)」のリハがあったのでそこに持って行ってみたのである。もちろん、メンバーには言ってません。
2時間リハで使ってみての個人的な所感は、歪ませた時にトゲトゲしい音になるということ。そのため、音量の調整がいつものギターよりシビアなんだけど、無理というレベルではない。「良い」まで行かないんだけど普通に使うことはできる。もし、リハスタのレンタル機材でこれが用意されていたら「当たり」と思うだろう。
・メンバーに感想を聞いてみた結果
そこで最後に、バンドメンバーにギターの感想を聞いてみることにした。私のギターサウンドは聞きなれているはずだし、客観的な意見が聞けるはず。今日のギター、いつもと違うんだけどどうだった?
ドラム今井貴雅「悪くなかった。何も問題がなかった」
ベース木内正輝「全然わからなかった。(ギターが違うって)気づかなかった」
木内正輝「むしろ、今日は音が良かったよ」
いつものギター、20万。
Amazonの1万円ギターが使えることが分かったと同時に、「音が良かった」とまで言われると複雑な気持ちになった。高い楽器を使っていても生かしきれていない自分に。誠にギターとは弾き手の腕だ。すまない、少し泣く。
・初心者にオススメ
愛用のギターのフォローを少ししておくと、オクターブチューニングを合わせた時のハイポジションのピッチの精度はかなり高い。購入から20年経ってるのに、高音弦だけじゃなく、低音弦のハイフレットもピッチが合うところがしっかり作られている感じがする。また1つコイツが好きになった。
一方で、minsineの方はオクターブチューニングを合わせても3弦~6弦の15フレットより上はピッチが怪しかった。
というわけで、低音弦のハイフレットとかは使えないんだけど、ギターにおいてあまり使わないポジションであることも事実。価格も考慮すると初心者にはオススメの1本と言えるだろう。
参考リンク:Amazon
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.