義母「玄関の外に手すりを付けて」手すり、いる?今と変わらないのに! #頑張り過ぎない介護 208
一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。
子宮脱(骨盤底の筋肉や靭帯が弱くなることで、子宮が本来の位置から下がり、ひどい場合には腟の外まで出てきてしまう状態)をとても心配している様子の義母ですが、1カ月前に婦人科を受診したときは「半年後にまた見せてください」と言われていて、今は経過観察の状態です。まる子さんとしては、それよりも直腸脱(直腸が肛門から外に飛び出してしまう病気)をそのままにしておくほうが、気がかりです。しかし、あまりにも義母がしつこいので、デイケアの看護師さんに状況を確認してもらえるよう、連絡帳に手紙を入れました。手紙に気付いた看護師さんがすぐに確認してくれたようで、連絡帳に「今は子宮脱はありません」と書かれて戻ってきました。それを知った義母は安心したようで「婦人科には行かなくていい」と言って、ようやく一件落着となりました。
金銭面の問題じゃない
息子と遠出の買い物に出かけた道中、まる子さんは入院中の実母から「今から手術に行ってくる」と電話をもらいました。まる子さんは、励ますつもりで「目が覚めたらお誕生日おめでとうって言ってあげる」と送り出したのですが……。その話を、実母が父にうれしそうに話したことから、父は実母が認知症になってしまったのではないかと不安になり、まる子さんに連絡してきました。なぜなら、誕生日は翌日ではなく翌月だったから……。まる子さんが慌てて自分の勘違いだったと話すと、父も安心してくれました。その後、実母の手術は無事に終了。退院に合わせて、まる子さんは久しぶりに帰省することにしました。
慣れない家事と病院通いで、実家にいる父が疲弊しているだろうと思い、簡単に食べられる食品をいろいろと厳選して送りました。父にその報告をするために電話をすると、実母が一般病棟に移ったという話を聞き、ホッとしました。
その後、すぐに実母からも連絡があり、看護師さんの愚痴を言えるほど順調に回復していることを実感しました。
看護師さん、もうしばらく気の強い母がお世話になります……。
一応、口調には気を付けるように言いましたが、どうなることやら……。
そのころ、義母は夫に「玄関の外に手すりを付けてほしい」とお願いしていた模様。
たしかに、ここ最近の義母は、手すりがない不便さを愚痴っていました。
でも、手すりを付けても使用するのはデイケアの送迎時のみ。というわけで、夫は不要だと断ってくれたのですが……。
わが家の駐車場と玄関の位置関係を見ても、手すりは正直なところ邪魔なだけ……。
夫が断っても、義母は補助金の話を出してきて「付けたほうがいい」と言ってきます。しかし、これはお金の問題じゃないんです……。
手術を終え、入院生活が続いている実母。しかし、必ず誰かが見守ってくれているので、私としては安心です。それよりも、慣れない家事や病院通いで、父が疲弊していないかが心配……。とりあえず、簡単に食べられる食品を私なりに厳選して、宅配便で送りました。送った報告も兼ねて父に連絡すると、思ったよりも元気そうにしており、実母も点滴が取れて一般病棟に移ったと聞き、胸をなで下ろしました。その後、実母からも電話があり、口調からも元気そうな様子が伝わってきました。
そのころ、どうやら義母は夫に「玄関の外に手すりを付けてほしい」と言っていたことが判明。言われてみれば、ここ最近デイケアの送迎のたびに、手すりがないことを聞こえよがしに愚痴っていました。ただ、基本的に義母は家から出ない生活で、手すりがあったとしても、もう一方の手は誰かの介助が必要です。それを考えると、付けるメリットはあまりないということで、夫が断ってくれていました。
義母が歩いて出かけるようになるのであれば、手すりを付けることも検討しますが、そもそも最近はデイケア自体行くことを渋っている状況なので、私も夫と同様に付ける必要はないと思っています。
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実母はすっかり元気になったようで、まる子さんの心配も少しは軽減されたのではないでしょうか。ただ、今度は義母のほうでまたひと悶着ありそうな雰囲気です……。年齢を重ねていくにつれて、過ごしやすい家の形というのは変わってくると思いますが、異なる世代で一緒に暮らしていると、どの世代に合わせるべきか……難しい問題ですね。
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