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“幼少期の環境”が影響する。わが子を「食い尽くし系」にしないための教育

saita

“幼少期の環境”が影響する。わが子を「食い尽くし系」にしないための教育

何年かに一度はSNSで炎上する「食い尽くし系夫」。最近もまた産院で出された妊婦さん用のご飯を夫が食べてしまった(!)と話題になっています。さて、そんな食い尽くし系ですが、幼少期の環境がその価値観に影響していると言われています。だったら! わが子を未来の「食い尽くし系」にしてしまわないために、親として気をつけるべきことはなんでしょうか?

食い尽くし系は子ども時代の環境の影響が大きいらしい

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大皿に盛られた料理を、子どもや妻の分まで食べてしまう夫。翌日のお弁当のための作り置きを勝手に食べてしまう。いただいたお菓子を全部ひとりで食べちゃうなどなど。食べることになると、家族や人の分のことなんてまったく頭をよぎらず、食べたいだけ食べてしまう。にわかには信じがたいですが、これが「食い尽くし系」。

でも、食い尽くし系の人たちにも一定の言い分はあり「誰のものか書いてないからわからない」「料理が冷めるのがもったいないから、温かいうちに食べたほうがいい」「食べているときは、他の人のことなんて頭にない」など、様々な理由があるようです。(様々⋯か?)

さて、こんな「食い尽くし系」ですが、そうなってしまうにはどうやら育った環境の影響が大きいと言います。

・男兄弟で、大皿料理を取り合いながら育った

・とにかくたくさん食べるほど褒められ、母親の分ももらって食べていた

・家庭の中で食べ物で遠慮するなんて環境で育ってなかった

家庭内ジェンダー教育も大事

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「食い尽くし系」は女性よりも、圧倒的に男性が多いようです。
それは、上記で書いたような家庭環境に加え、「男性ならでは」の理由があるようです。

昭和の家庭では、多くの場合「男性優位」が当たり前。父親が優先され「おかわり」と言えば母親がごはんをよそってくれる。家族が先にご飯を食べる中、母親はまだ料理をしていたり片付けをしたりして、一段落してからようやく食卓につく、なんて家庭も多かったでしょう(わが家もそうでした)。

家庭内で父親は最優先され、つぎに男の子が優先される。とくに食べものに関しては「男の子だからいっぱい食べなさい」と言われながら育った人も多いでしょう。こうした環境の中で育ち、「家族には気遣いする必要はとくにない」「たくさん食べるほど、家族がよろこぶ」「自分は男だしたくさん食べるのは仕方がないんだから、女性や子どもより優先されて当然」そんな感覚を大人になってもずっと持ち続けているようです。

悪気があって、人の分まで食べてしまうのではなくて、まったく悪気がないし、何が悪いのか、なぜイライラされるのかがよくわからない。なんなら相手に対して「細かいことで文句言って、食い意地がはってるんだな」なんて思う人もいるとのこと。

そんな夫を変えることも必要ですが、やはりこれ以上未来の「食い尽くし系」を生み出してしまわないことが、子を持つ親としては考えておきたいところ。

分け合うことを、家庭内で学ぶ

大皿に盛って出すのをやめて、一人分ずつ盛り付けよう。ということではありません。べつに大皿だろうとなんだろうと「家族で分け合う」ことはできるのです。

もし子どもが、他の家族の分まで食べちゃったならちゃんと「それはダメだよ」と教えてあげる。
また、「男の子だから」というだけの理由で、何でもかんでも優先しない。

そして、何よりもおすすめしたいのは、子どもたちとも「家事シェア」をすることです。

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家事とは、家族へのケアでもあります。そして、家族におけるケアは一方的に受けるものではなく、お互いにケアをし合うものです。

これは、子どもに対しても同じ。小学生くらいになれば、ちゃんと家族の一員として自分の役割を担う。家庭に対しての責任を小さくていいから持つことが、子どもの家族観に大きな影響を与えます。

やはり、何でもかんでも親にしてもらって当たり前、となってしまうと将来自立するのが難しい。家族は助け合いながら、楽しく暮らす。ご飯をみんなで分け合うのだって、そんな営みのひとつですよね。

三木智有/家事シェア研究家

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