12月に「お金が足りなくなる人」が年末前に見直すべき“3つのNG習慣”
いよいよ年末が近づくとさまざまなことにお金がかかり、心配になる人もいますよね。今回は、これまで1000件以上の家計相談をお引き受けしてきた経験から、「年末にお金がなくなる人」がやりがちな12月のNG行動についてご紹介します。
NG1.冬物の早め買い
秋以降は冬支度シーズンとなり、防寒アウターやブーツ、暖房器具、加湿器など、冬に向けての準備が本格化する頃です。
とはいえ冬物は「必要な買い物」だと思いやすく、気が緩みがちです。本当は似たような服や家電が家にあるのに買い替えてしまったり、まだ十分使える物を処分して新品を購入してしまったり……。
さらに、メーカー展示の雰囲気やセールのお得感につられて、当初の予算よりワンランク上の商品を選んでしまうことも少なくありません。
冬支度は気分が高まりやすい買い物ですが、年末はさらに出費が増える時期でもあります。楽しみながらも、年末の家計を見据えた範囲で購入を抑えることが大切です。
NG2.忘年会などのイベントを入れすぎる
秋も終わりに近づくと、クリスマスパーティーや忘年会のお誘いも増えてくる頃です。仕事関係、学生時代の友人、趣味の仲間など、声をかけられる場が多いほど「せっかくだし全部参加しよう」と予定を詰め込みがちになります。
しかし、1回の飲み会は数千円でも、複数の予定が重なれば数万円単位の出費に。特に11月後半から年末にかけては週末ごとに予定が埋まりやすく、気づいた頃には予想以上の支出になっていることも少なくありません。
さらに、年が明けると新年会も続くため、忘年会は無理のない範囲で楽しむことが賢明です。すべての誘いに応じるのではなく、優先度を決めて参加するなど、できる範囲で調整しましょう。
NG3.ボーナスをあてにした支払いをする
秋から初冬はボーナス時期とも重なります。そのため、家電や家具、ファッションなどで、ボーナスをあてにして高額な商品を購入してしまう人も少なくありません。
しかし、せっかく入ったボーナスをあっという間に使い切り、年末を迎える頃には「年明けの引き落としが心配……」という状態になっては本末転倒です。
さらに、年明けから年度末にかけては、子どもの入学金や学費など大きな支払いが続く家庭も多いもの。大学の学費などは金額も大きいため、今使っても大丈夫か今後の出費も見据えて計画できているかを、あらためて確認しておきましょう。
年末年始の出費も念頭に入れた行動を
秋から冬にかけては、イベントや買い物の機会が増えるため、気づかないうちに出費がかさんでしまいやすい季節です。この時期に財布のひもを緩めすぎると、年末年始にお金の心配が増える恐れがあります。
年末年始の出費が気になるなら、華やかな季節を楽しみつつも、年始以降のゆとりも残せるよう、今のうちから無理のない範囲でやりくりすることを心がけましょう。
あき/家計簿&家計管理アドバイザー