【学び】ガチ中華「碗雑麺(わんざめん)」にドハマりした → 違う店に食べに行ってわかった重要なコツ
現時点で『碗雑麺(わんざめん)』をご存じの方が日本にどれだけいらっしゃるだろうか? 『碗雑麺』とは中国・重慶発祥のまぜめんで、日本ではいわゆる “ガチ中華” とされるメニューである。
ひょんなことからその『碗雑麺』を食べた私は、正直『碗雑麺』にドハマりしつつある。というわけで、違う店の『碗雑麺』を食べに行ったところ、重要な学びがあったのでお知らせしたい。
・碗雑麺とは
まずはご存じない方に『碗雑麺』について説明しておこう。先述の通り『碗雑麺』は中国・重慶発祥のまぜめんで、重慶や四川では「担々麵」と肩を並べる人気メニューのようだ。
特徴的なのは「山椒のビリビリ」と「えんどう豆」で、辛味をえんどう豆が中和することにより「辛さと優しさのキャッチボール」が絶妙なまぜめんなのである。
例えるなら「傷ついてもすぐにホイミ」的なコントラストは、これまでに体験したことが無い味わい。『碗雑麺』は料理としての完成度が非常に高いメニューという印象だ。
・碗雑麺ならどこでもウマい説
そこで以前とは別の店で『碗雑麺』を食べてみることに。推測の域を出ないが、乱暴に言えばビリビリ系のまぜそばにえんどう豆さえ入っていれば『碗雑麺』は成立するのではないだろうか?
というわけで、やって来たのはガチ中華の聖地として名高い池袋である。その中でも重慶料理の「味道(ウェイダオ)」なる “いかにもガチ中華屋さん” というお店をチョイスした。
なかなか勇気のいる地下1階の「味道」でメニューを見てみると『碗雑麺』は「豚そぼろ小麺」という名で販売されているらしい。確かに『碗雑麺』ではなかなか通用しないのだろう。
「豚そぼろ小麺」の価格は1078円で、プラス200円で大盛りが可能。前回「大盛りにすれば良かった……!」と後悔した教訓を生かし、今回は大盛りをオーダーすることにした。
・ワンダー碗雑
で、5分ほどでやって来た『碗雑麺』は、麺の上に「えんどう豆」「ひき肉」「青ネギ」というシンプルな構成。ただし麺の底にはタレの他、ザーサイなども入っていた。
まあ「山椒 + えんどう豆」の方程式なら間違いないっしょ。というわけで、よく混ぜて混ぜて混ぜてから食べてみたところ……うむ、ビシッと辛くてウンまい!
その辛さは “鮮烈” という表現がピッタリで、唐辛子の辛さはもとより後から来る山椒のビリビリが最高!! そのインパクトは絶大で、食べた瞬間に「ウマい!」と思えるヤツだ。だがしかし……。
・あれ?
『碗雑麺』の要(かなめ)、えんどう豆が機能していないような……? 前の店ではもっと「麺(辛さ)⇔えんどう豆」がキャッチボールしていたような……?
その理由はおそらく、今回は麺を大盛りにしたため、無意識に麺を中心にガツガツ行っていたから。当然ながら球体のえんどう豆は、麺に絡みやすいとは言えない食材だ。
なので『碗雑麺』は無意識ではなく「意識して具も食べること」がメッチャ重要! 麺をすすったら、すかさずえんどう豆を口に放り込む!! ポテンシャルを最大限に発揮するには、今のところそれしか思いつかない。
そう思うとやや面倒な料理ではあるものの『碗雑麺』が中毒性抜群で、激ウマな料理であることは事実。今後ももし提供している店があるならば『碗雑麺』を研究していきたい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 味道(ウェイダオ)
住所 東京都豊島区西池袋1-29-3 ロイヤル西池袋 B1F
時間 11:30〜23:00
定休日 不定休
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.