アジア初上陸「タイムアウトマーケット大阪」に出店するシェフとレストランの一部を発表
2025年3月21日(金)、大阪の「グラングリーン大阪」プロジェクトの一環として「タイムアウトマーケット大阪」が開業する。総面積約3000平方メートル以上のユニークな空間で、17のキッチンと2つのバーが集結。来場者は、多様なコンセプトを通じて街の最高の料理を楽しみながら、家族や友人とテーブルを囲み、大阪の文化をはじめ関西地方の魅力が体験できる。
「タイムアウトマーケット(Time Out Market)」とは、世界初の編集者目線で厳選されたフード&カルチャーマーケットだ。2014年にポルトガル、リスボン市にある150年以上の歴史を持つ公営市場をリノベーションして誕生して以来、ニューヨーク、シカゴ、ボストン、モントリオール、ドバイ、ケープタウン、ポルト、バルセロナなど、世界屈指の美食都市へと展開を重ね、現在10カ所でオープンしている。大阪は、アジアでは初の出店となる。
ここでは、タイムアウトマーケット大阪のオールスターラインアップに参加する、最初の7人のシェフとレストランを発表しよう。地元大阪と関西地方の多様で豊かな食文化を代表し、その魅力を一堂に楽しめる美食体験を提供してくれる。
クシアゲ ゼロゼロイチ
ミシュランガイドでビブグルマンを連続獲得した創作串揚げ店「クシアゲ ゼロイチゼロ(010)」の姉妹店「クシアゲ ゼロゼロイチ(001) KUSHIAGE001 produced by kushiage010」」が、タイムアウトマーケット大阪に誕生。旬の国産食材を用いた串揚げを、最高の組み合わせでカジュアルに提供する。
「世界の料理をヒントにした創作串揚げもご用意しています」と語るのは、実力派若手シェフの髙村遼だ。「串揚げ盛り合わせ」といったセットメニューをはじめ、独創的な串揚げはアラカルトでも楽しめる。大阪の食文化である「串揚げ」の新たな世界を堪能しよう。
コアラ食堂
大阪・天神橋筋6丁目。昔ながらの長屋に店を構える「コアラ食堂」が、満を持して出店する。黒豚や和牛のすじ肉など食材にこだわり、たっぷりの野菜を用いたお好み焼きや鉄板焼きメニューを提供。ゆで上がったばかりの生麺を使った「黒豚バラ肉焼きそば」や、豚肉をふんわりとした卵焼きで巻いた「とんぺい焼き」などの名物メニューはもちろん、新たに「たこ焼き」も登場予定だ。
店主の寺田充は「大阪ならではの食文化を、ワインなどのお酒とともにお楽しみください」と来店を促す。
ジュリアンアイスクリーム×ル シュクレクール×アシッドラシーヌ
「HAPPY JUMPING」を合言葉に、楽しいアイスクリームを提案する「ジュリアンアイスクリーム(JULIAN ICE CREAM)」のオーナー・横田益宏と、大阪を代表するベーカリー「ル シュクレクール(LE SUCRÉ-COEUR)」、パティスリー「アシッドラシーヌ(ACIDRACINES)」がタッグを組み、タイムアウトマーケット大阪に新コンセプトの店「ジュリアンアイスクリーム×ル シュクレクール×アシッドラシーヌ(JULIAN♡SUCRÉ♡ACID)」をオープンさせる。
同マーケットでの新たな挑戦は、「大阪ならではのペストリー」を強く意識した店づくりだ。シグネチャーメニューは、パイ生地にアイスクリーム、ソフトクリーム、甘いソースを組み合わせた、日本の純喫茶では古くから知られている定番の一皿を現代的にアレンジした。
「大阪のペストリーのすごさを体感してほしい」と横田は胸を張る。大阪が誇る人気店のコラボレーションを味わい尽くしてみては。
セイイチロウ ニシゾノ
2014年に大阪で創業した「セイイチロウ ニシゾノ(Seiichiro,NISHIZONO)」のオーナーシェフである西園誠一郎は「味よりも、深く記憶に残る香り」をテーマに、斬新かつ、心に響くスイーツを生み出してきた。
同マーケットでは、新たにパフェ専門店をオープン。花やハーブ、スパイス、和の素材を使い、日本の四季の情景を西園のフィルターを通して表現。旬の素材が持つ香りの組み合わせが絶妙なパフェやデザートを存分に楽しんでほしい。
クリッターズバーガー
2008年にフードトラックからスタートした「クリッターズバーガー(CRITTERS BURGER)」は、大阪・アメリカ村で長年愛され続けるハンバーガー専門店だ。そんな名物店が、今回初めて姉妹店を出店する。
創業者でありシェフの栗田研二朗が作るハンバーガーには、北海道産小麦と天然酵母を使用。焼き上げた自家製バンズを、全てのハンバーガーに使用している。
「プレミア和牛バーガー」のパティは、厳選された和牛を使った通常の1.5倍サイズだ。「友達や仲間に教えたくなるお店にしたい」と栗田は気をはく。
座銀 Diversity
多様性の時代に応じた、独創的なラーメンを高級ではなく「上質」にこだわるラーメン店「座銀 ダイバーシティ(Diversity)」のモットーは、「大切な人を連れて行きたい店」だ。最大のコンセプトは「多様性を受け入れること」。牛骨だしをベースにした「牛白湯soba」、動物性食品不使用の「ビーガン醤油soba」など、さまざまな国から訪れるゲストに最高の一杯を提供する。
「今までラーメンを食べることができなかった方にも楽しんでいただきたい」と店長・武田一将は語る。
覇王樹 タケリア
大阪・堀江にあるメキシカン・ファインダイニング「ミルパ(milpa)」のカジュアルライン「覇王樹(サボテン) タケリア」。シェフのウィリー・モンロイ(Willy Monroy)は2023年に「ノーマ(Noma)京都)」のキッチンメンバーとして活躍するなど、今注目を集めている料理人である。
「メキシコ人がうまいとうなる料理を作ります」とモンロイは言う。例えば、自家製のトルティーヤは、トウモロコシをゆでるところから作り、その香ばしさは格別だ。
旬の国産食材を用いたタコスやセビーチェなど、大阪ならではのトラディショナルかつ「本物」のメキシコ料理を堪能したい。
タイムアウトマーケット大阪の理念は「この街の最高の食と文化を紹介すること」
「大阪と関西地方は、世界トップクラスの食文化が根付く地域であり、この街の最高の食と文化を紹介することが私たちの理念です」と語るのは、タイムアウトマーケット大阪ジェネラルマネジャーの小林太郎だ。
同マーケットでは年間を通じて、文化的なプログラムとともに、地元の美食をいつでも楽しめる。「いつ来ても新しい体験が待っています。地元住民、観光客ともに何度でも訪れたくなる場所になるでしょう」と、同発表に合わせてコメントを寄せている。
タイムアウトマーケット大阪をキュレーションするため、タイムアウトマーケットのチームはその地域の魅力的な料理や食文化を反映したリストを作成し、その中から最もエキサイティングで注目すべきローカルタレントを厳選した。このプロセスは単に「有名店」を選ぶのではなく、新進気鋭のシェフや地元で愛される名店も積極的に取り入れている。
タイムアウトマーケットの哲学は、訪れる人々が街に親しみを感じ、地元の企業やサプライヤーと密接に協力することにある。同マーケットは、多様なスキルを必要とする雇用の創出や地元の才能に新しいチャンスを提供することで、地域経済に大きく貢献することを目指しているのだ。
タイムアウトマーケット大阪のオープンに向けて、今後も随時出展者の発表を予定している。こまめにチェックしてみてほしい。