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2024年MLB「新人王」の最終候補 15勝の今永昇太が選外の大激戦に

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今永昇太,Ⓒゲッティイメージズ

渡米1年目で15勝3敗も…

全米野球記者協会(BBWAA)の会員が選出するMLB2024年シーズンの各賞最終候補が11日(日本時間12日)に発表された。

ドジャースの4年ぶりワールドシリーズ制覇で幕を閉じたメジャーリーグの2024年。そのシーズン総決算となる表彰の選考も佳境を迎えている。BBWAA表彰は「新人王」「最優秀監督賞」「サイ・ヤング賞」「最優秀選手賞(MVP)」の4部門で、受賞者発表が約1週間後に迫るこのタイミングで各賞の最終候補3名が明らかとなった。

今季はドジャースに山本由伸、カブスに今永昇太が加入したことでより一層注目を集めたナ・リーグの新人王レース。山本は故障離脱もあって厳しい道のりとなったが、メジャー挑戦1年目に15勝3敗で防御率2.91の活躍を見せた今永の名前も最終候補には残らず。今回発表された4つの表彰において、日本人で最終候補入りを果たしたのは大谷翔平(ドジャース/ナ・リーグ最優秀選手賞)ただ一人だった。

各賞の受賞者発表予定と両リーグのMVP最終候補は以下の通り。

▼ 受賞者発表予定
11月19日(火) 新人王
11月20日(水) 最優秀監督賞
11月21日(木) サイ・ヤング賞
11月22日(金) 最優秀選手賞(MVP)
(※すべて日本時間)

ナ・リーグ新人王最終候補

ジャクソン・チョウリオ(ブリュワーズ)
[今季成績] 148試 率.275(528-145) 本21 点79 盗22 OPS.791

2004年3月11日生まれの20歳、右投右打の外野手。メジャーデビュー前の昨年12月の時点で球団が8年8200万ドルという超大型契約を結んだことでも話題となった逸材で、今季メジャーデビューを果たすと20歳のシーズンで「20-20」を達成。MLB史上初の快挙を成し遂げた。

ジャクソン・メリル(パドレス)
[今季成績] 156試 率.292(554-162) 本24 点90 盗16 OPS.826

2003年4月19日生まれの21歳、右投左打の外野手。こちらも今季がメジャーデビューというなか、夏にはオールスターゲームへの出場も果たす。24本塁打は今季のMLBのルーキーでトップタイ、打率・打点・安打数・OPSはNo.1の成績を残した。

ポール・スキーンズ(パイレーツ)
[今季成績] 23試(133回) 11勝3敗 奪三振170 防御率1.96

2002年5月29日生まれの22歳、右投右打の投手。2023年のMLBドラフト全体1位でパイレーツに指名された注目株で、今年5月にメジャーデビューを果たすと破竹の勢いで白星を量産。デビューイヤーから23試合に登板して11勝3敗、防御率1.96という素晴らしい成績を残し、サイ・ヤング賞の最終候補にも選出された。

ちなみに、奪三振170は今永(174)に次ぐ今季のルーキーで2番目の成績。投球回数は今永の173回1/3に対してスキーンズは133回で、奪三振率は驚異の11.50を叩き出している。

ア・リーグ新人王最終候補

コルトン・カウザー(オリオールズ)
[今季成績] 153試 率.242(499-121) 本24 点69 盗9 OPS.768

2000年3月20日生まれの24歳、右投左打の外野手。MLBデビューイヤーの昨季は26試合の出場で打率.115と苦戦したものの、今季は開幕から好調なスタートを決め、上述したメリルと並ぶルーキー最多の24本塁打を放った。

ルイス・ギル(ヤンキース)
[今季成績] 29試(151.2回) 15勝7敗 奪三振171 防御率3.50

1998年6月3日生まれの26歳、右投右打の投手。メジャーデビュー自体は2021年もそこからの2年間で7試合の登板に留まり、昨季はメジャーでの出場なし。ところが今季2年ぶりの出場を果たすと、5月に6試合の登板で6勝負けなし、防御率0.70と大暴れ。以降も安定感に欠けるところはあったが、月間勝率5割を保って計15勝をマークした。

オースティン・ウェルズ(ヤンキース)
[今季成績] 115試 率.229(354-81) 本13 点55 盗1 OPS.718

1999年7月12日生まれの25歳、右投左打の捕手。上述したギルとのバッテリーで存在感を発揮し、7月は月間打率.275で5本塁打、8月は同.319で4本塁打と打撃でもアピール。次代の正捕手候補として、その名を轟かせるシーズンとなった。

各賞の最終候補

最優秀選手賞(MVP)
<ナ・リーグ>
フランシスコ・リンドア(メッツ)
ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)
大谷翔平(ドジャース)

<ア・リーグ>
アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
フアン・ソト(ヤンキース)
ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)

サイ・ヤング賞
<ナ・リーグ>
クリス・セール(ブレーブス)
ポール・スキーンズ(パイレーツ)
ザック・ウィーラー(フィリーズ)

<ア・リーグ>
エマニュエル・クレース(ガーディアンズ)
セス・ルーゴ(ロイヤルズ)
タリク・スカバル(タイガース)

最優秀監督賞
<ナ・リーグ>
カルロス・メンドーサ(メッツ)
パット・マーフィー(ブリュワーズ)
マイク・シルト(パドレス)

<ア・リーグ>
A.J.ヒンチ(タイガース)
マット・クアトラーロ(ロイヤルズ)
スティーブン・ボート(ガーディアンズ)

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記事:SPAIA編集部

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