“道の駅らしくない道の駅”日本一小さい市が目指す「旅の目的地」と「地元の憩いの場」
人口2500人の日本一小さい「市」から、日本一の「道の駅」を目指して、リニューアルオープンです。
緑がいっぱいの癒しの空間。フレグランスを揃えたセレクトショップ。
このおしゃれな空間が、実は道の駅!
札幌市から車で1時間半。
道道沿いにある「道の駅 うたしないチロルの湯」です。
オープンは1998年。
道の駅と、隣の温泉が両方楽しめる、当時は画期的な道の駅でした。
しかし、高速道路や国道12号線からのアクセスのしにくさと、旧産炭地で観光資源に乏しいのが長年の悩みです。
「観光客の『目的地』にしたい」
そこで、歌志内市は「道の駅」の運営を観光コンサルタント企業に委託し、施設をリニューアルしました。
目指したのは、“道の駅らしくない”道の駅です。
観葉植物の販売エリアは、手入れが楽なものから可愛らしい品種まで約50種類。
地方にはない、専門店並みの品揃えです。
セレクトショップには、目利きのバイヤーが揃えたフレグランスが約30種類。北海道内屈指の数です。
地元産食材をアピールする直売が多く、道内の「道の駅」の中では異色といえます。
訪れたお客さんからは「道の駅感がまったくない、斬新」「前はさびれた感じだったけど、お洒落でリフレッシュした感じ」と反応も上々です。
もちろん、道の駅に欠かせないグルメも、カフェで楽しめます。
ラワンブキを使ったジャムを混ぜ込んだソフトクリームは、後味がさっぱりしていて温泉上がりにもぴったり!
ホットサンドやスムージーなどメニューも豊富です。
ストアマネージャーの曽根瑞月さんは「観光客も地域住民の方も来て、楽しんでくつろいでもらえる場所になるといい」と話します。
北海道内の道の駅129か所の中で、“道の駅らしくない”個性がきらりと光ります。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年4月8日)の情報に基づきます。