研究から判った面白い現象!「好きな色」で人の性格を判別する方法とは?【本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学】
なぜ「好きな色」から「性格」がわかるのか②
◉色と形がつくるイメージ
ポーポー・ポロダクションは、色や形がどんなイメージをつくるのかという調査・研究をしていくなかで、当初「万人が好む色」を探そうとしていました。多くの人が好む色がわかれば、商業に応用できるのではないかと思ったからです。
しかし、まったく共通性を見つけることができませんでした。好きな色は一人ひとり異なりました。好まれやすい色に順位をつけられる程度の偏りはあっても、まさに「十人十色」でした。
ところが、その調査過程で、特定の色と形から受けるイメージは、多くの人に共通することがわかりました。色や形から受ける印象は個人の経験に基づくこともあり、個人差が強いのではと考えていましたが、予想以上に一致したのです。この現象にとても興味がわきました。
色と性格の関連性のまとめかた
◉ どのように色と性格をまとめたのか
1930年代のアメリカで、カラーコンサルタントのフェイバー・ビレンは、色をマーケティングで活用しようと色の心理効果に注目しました。
彼はロゴ制作に色の効果を取り入れましたが、色の好みと性格の関係も研究して資料を残しています。またビレンの影響を受けた日本の研究者たちも色と性格の関係を調べています。
ポーポー・ポロダクションはこのような海外と日本の研究のデータを基本として、さらに精度の高い色と性格の関係をまとめようと考えました。
最初にしたことは約100人の色の好みと性格の関係を聞き取り、細かく因子に分けてまとめていきました。性格をよく知る人の色の好みを調べたり、客観性を高めるために、その人がどんな性格かを観察、調査したり、第三者に意見を求めました。自己申告だけでは、本人の性格を正しく評価できないと思ったからです。
そして「仮説・色と性格」をつくり、この仮説が正しいかを約300人の方に協力をいただき好きな色を聞いて性格を提示し、感想を聞いて、修正する作業を繰り返しました。そして「色と性格」の関係をまとめていきました。
色と性格の関係の根本にある「色とイメージの関係」はさまざまな影響を受けて小さく変化します。毎年、多くの人の調査データを加えていき、調整と更新を加えています。
【出典】『本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学』著:ポーポー・ポロダクション