言葉にならない日常のあるあるが噴出!『新!そういうことじゃないんだよ展』潜入レポ 神戸市
神戸三宮の『神戸阪急』(神戸市中央区)で開催中の、タイトルが気になって仕方ないイベント「新!そういうことじゃないんだよ展+ありがたいことです展」に行ってきました。
同展はSNSで話題を呼び、累計50万人以上が来場し社会現象を起こしている「いい人すぎるよ展」のシリーズで、昨年大好評だった「そういうことじゃないんだよ展」が神戸に初上陸。
「ありがたいことです展」も同時開催され、ここ神戸を皮切りに全国4都市をまわるそうです。
カーテンを開けて会場に入ると、四方を囲む壁一面のパネルにたくさんのワードが溢れています。それぞれに近づいて見てみると。
「人生最後のご飯は何がいい?」の問いかけに対し「ビュッフェ」と即答している男女の様子がイラストと共に描かれており、質問した女性の”そういうことじゃないんだよ‼”とつっこむ心の声が聞こえてきそうです。
他にも「実写化するなら誰がいい?」「うーん、そもそも実写化否定派なんだよね」(←会話終了?)や、「3つだけ魔法使えるなら何にする?」「まずは魔法をずっと使えるようにする」(←賢い!)など、日常会話にありそうなやりとりにクスッと笑ってしまいます。
パワーワードのパネル以外にも、便器のオブジェを発見。この文言、全国の飲食店などでよく見かけますよね、一体、いつ誰が広めたのやらホント不思議です。感謝の言葉のように見えて「綺麗に使えよ」という強制力を感じ、最初見かけたころは酔いがさめそうでした。
一角には占いコーナーもあり、「恋人のことで悩んでいる」と相談すると「恋人に直接話してみるのは?」と、まったく役に立たないシュールな問答が繰り広げられるのを体験できます。ある意味、的確な答えかもしれませんが...。
続いてカーテンで仕切られた「ありがたいことです展」に移動。
入口そばでは「ありがとう」と「ありがたいことです」について説明してくれます。この微妙なニュアンスの違いに納得し、いざ入場。
「配達予定日が4/12~4/20だったのに、4/12に届いたとき」(←急いでくれたん?)や「点滴を打つ時に、明らかに看護師さんがベテランだったとき」(←圧倒的な安心感)から、「トイレのハンドソープがAesopのお店」「ホテルのドライヤーがRefaだったとき」(←高級なのにありがたい)など、怒涛の面白ワードがとまりません。
無造作に置かれている段ボールの上にある文言には、”ほんまやわ~”としみじみ。これもありがたいことです。
マネキン人形には「野球を初観戦する時にホームランを打ってくれる選手」「立食パーティーの時にずっと一緒にいてくれる人」など”尊い”言葉がポーズと一緒に展示されています。
「日常に潜む、言葉にしづらい人間の小さな感情や機微をテーマにしています」と話すのは、クリエイティブチーム『entaku』代表の明円卓(みょうえん・すぐる)さん。今回展示されている約350ものワードは、チームメンバー9名で考え、生み出されたものだとか。
「昨年大阪で開催した時に、”神戸にも来て欲しい”という声をいただき嬉しかった。たくさんの人にこの世界を楽しんでもらいたい。最新企画の”ありがたいことです展”では、合掌しながら鑑賞してもらうとより没入できますよ」とのこと。
今回一番ウケたのがコレ、実はありがたいことですよね。くすくす笑いながらあっという間にすべてを見終えるも、物足りなさを感じた筆者は、もっと名言を欲してしまう中毒性の高さに気づいてしまいました。今から次回作の展示が楽しみです(また神戸に来てくれますように♪)。
開催期間
2025年7月2日(水)~ 8月25日(月)
場所
神戸阪急 本館9階催場
(神戸市中央区小野柄通8丁目1-8 )
時間
10:00~20:00(最終入場19:00)
※最終日のみ17:00(最終入場16:00)
料金
1,500円(税込)
※12歳以下無料、障がい者割引有