<全国高校サッカー選手権>静岡学園が本番前最後の練習試合で福井商業に6−0!川崎F内定の野田「負けない雰囲気出てきた」
第103回全国高校サッカー選手権に出場する静岡学園が12月22日、裾野市内で、大会前最後となるトレーニングマッチを行い、同じく全国高校選手権を控える福井商業を6−0で下した。
静岡学園は前半6分、右サイドからの折り返しを1トップの乾皓洋(高石中央FC出身)が押し込んで先制。前半28分にもスルーパスに反応した乾が蹴り込んで2点目を奪った。
4人を入れ替えた後半は攻撃陣がさらに躍動した。6分、MF篠塚怜音(ジェフユナイテッド千葉U-15出身)が左クロスを頭で押し込むと、25分と37分にはいずれもMF天野太陽(大阪市ジュネッスFC出身)がゴール前への折り返しを蹴り込んで5−0。
さらに終了間際に左サイドアタッカー原星也(静岡学園中出身)が遠目から鮮やかなコントロールショットを放り込んでダメ押した。
静岡学園は80分間のほとんどでボールを支配。素早い攻守の切り替えで圧倒し、相手のシュートはカウンターによる1本に抑えた。
川口監督「選手層に厚みが出てきた」
川口修監督は試合後「引いてくる相手に対し、ゴール前のクオリティーをどう出していくかをテーマに臨んだ。ビッグチャンスを逃した場面が何度かあったので、決めきらないと」と課題を強調する一方、「昨年とは違い、選手層に厚みが出てきて成熟度が上がってきている。全国大会は連戦になるので、メンバーは固定せずに戦っていきたい」と話した。
この日は、左足の故障で県大会を欠場したDF野田裕人(F.C DIVINE出身)が後半から出場。川崎フロンターレ入団が内定している主将は積極的な攻撃参加を披露し、「選手権までにもっとコンディションを上げていきたい。チームに負けない雰囲気が出てきた。出場したら自分のプレーをするだけ」とイメージを膨らませた。
2得点2アシストの天野は「もっと取れたと思うので満足はしていない。あと一週間でもっと精度を上げていきたい」と5年ぶりの全国制覇を見据えた。