佐藤さんのレッドが1位 市キウイ共進会
上溝でキウイを栽培している佐藤光央さんの相模レッド「紅妃」が、10月22日と11月10日の2日に分けて行われた「農畜産物共進会キウイフルーツの部」で最高位の優秀賞に輝いた。
同共進会には市内でキウイを栽培している4農家が赤・黄・緑系統の合わせて22点を出品し、農業技術センター職員や農協職員による審査を受けた。優秀賞を受賞した佐藤さんのキウイは、果実が大きく形や揃いが良かったことなどが評価された。審査員は「全体的に良好な出来栄え」「年々レベルアップしている」と話した。
畑違いのスタート
佐藤さんがキウイ栽培を始めたのはおよそ12年前。他界した父から相続した土地を活用する必要があり、父が30年ほど前から自宅用に育てていたキウイが「簡単そう」と思い栽培し始めた。
もともとはレーダーシステムの開発に携わる会社員で、5年前に退職するまでのおよそ7年間は会社員とキウイ栽培を掛け持ちしていた。帰宅後の午後7時からの畑仕事が「私の残業」と笑顔を見せる。
農薬使わず丹精込め
健康への配慮などから農薬を使わないため手間がかかる。「なにしろ大変なのは虫。葉をバリバリ食べるコガネムシを夜な夜なペットボトルでとることもあった」
甘味を強め、柔らかくする追熟にも苦労を惜しまない。追熟せずに販売する農家も少なくないが、佐藤さんは温度をスマホで管理した袋の中にキウイを入れ、品種によっては毎日空気を入れ替えながら追熟する。
よく直売所を利用するという人は3キロ購入し「ここのは甘くて美味しい。野菜替わりに食べちゃう」と話していた。
佐藤さんのキウイはSATOキウイファーム(上溝691の11)で12月中旬まで販売予定。