速報! 2025年「アジアのベストレストラン50」全リスト発表|バンコク【Gaggan(ガガン)】がNO.1に返り咲く! 東京からは9軒のレストランがトップ50入り
今回で13回目となるレストラン格付け「アジアのベストレストラン50」の授賞式が、2025年3月25日に韓国・ソウルにて開催。バンコクの【Gaggan】が「The Best Restaurant in Asia(アジアのベストレストラン)賞」を獲得、1位に返り咲きました。都市別では東京とバンコクからは最多となる、それぞれ計9軒のレストランがトップ50入りを果たしました。
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2025年度の「アジアのベスト50レストラン」のリストが、2025年3月25日に韓国・ソウルの「グランドハイアット・ソウル」にて発表されました。授賞式に先駆けて、「The Asian Wave」をテーマに議論が交わされたリーダーシップフォーラムの「#50BestTalks」、50 Bestにランクインしたシェフ達がソウル市内の地元の才能溢れるシェフ達とコラボレーションしたダイニングイベント「50 Best Signature Sessions」、韓国が誇る最高の料理と食材がフィーチャーされた「Chefs’ Feast (シェフズ・フィースト)」、そしてシェフ達とのメディア・ラウンドテーブル「Meet the Chefs」などの関連イベントが開催されました。
今年の1位は、シェフ自身の名前を冠した、バンコクの【Gaggan】(ガガン)。昨年から2つランキングを上げてトップの座に返り咲き、本年度の「アジアのベストレストラン賞」を獲得しました。
過去4度にもわたって「アジアのベストレストラン賞」を獲得している【Gaggan】は、2019年の後半に新たなロケーションへと移転し、そのタイミングでガガン・アナンド氏が新たに再構築した料理コンセプトを発表するなど、幾度もの進化を遂げてきました。2023年には、「アジアのベスト50レストラン」のリストに再登場し、その後も順位を着実に上げ、アナンド氏が生み出す料理の創造性と革新性が再評価を受け、今回見事に頂点の座に返り咲きました。
日本からは11軒、東京からは9軒のレストランが50位以内にランクインしました。
昨年度の「アジアのベスト50レストラン2024」で1位に輝いた【Sézanne(セザン)】が4位にランクイン。続いて【NARISAWA】が12位、【Florilège (フロリレージュ)】が17位、【傳】が22位にランクインしました。鮨界のレジェンド、斎藤孝司氏の【鮨 さいとう】が33位でトップ50に返り咲き、【茶禅華】が34位に。
初のトップ50入りを果たした【Maz(マス)】は43位に、【明寂】が45位にそれぞれランク入りしました。ヴィルヒリオ・マルティネス氏が手掛ける【Maz】は、日本独自の食材をふんだんに活用し、ペルーの多様な生態系にインスパイアされた9コースメニューで、東京という土地において、南米ならではのファインダイニングを提供しています。また、【明寂】では、中村英利料理長が、3カ所の異なる水源からの水と塩のみで仕上げた野菜の水煮に代表されるような、フランス料理の影響を受けながらも、食材の魅力を引き出すことを焦点に据えた料理を、落ち着いた雰囲気の空間の中で提供しています。
大阪と福岡からはそれぞれ1軒ずつランク入りし、大阪の【La Cime(ラ・シーム)】は8位に、福岡の【Goh(ゴウ)】が36位にそれぞれランク入り。
授賞式では、本年度の各部門賞の受賞者も表彰されました。
【Crony(クローニー)】が30位で初のトップ50入りを果たし、オーナー兼ソムリエの小沢一貴氏が、料理の風味や香り、背後にあるストーリーを引き立てる絶妙なワインペアリングが評価され、「アジアのベスト・ソムリエ賞」を受賞。
「アジアのベスト・ペイストリー・シェフ賞」は、【ガガン・アット・ルイ・ヴィトン】(31位)のデジ・ケウカチャ氏に贈られました。ケウカチャ氏は、馴染みある食感と予想外の風味をブレンドさせることで、伝統的なデザートを現代風にアレンジする、巧みな腕前で高い評価を獲得しています。
バリ島・ウブドにある【ロカヴォール NXT】は「サスティナブル・レストラン賞」を受賞し、51~100リスト内の92位にランクインしました。シェフのエルケ・プラスメイジャー氏とレイ・アドリアンシャー氏が率いるこのレストランは、地元密着型の季節感に溢れたサステイナブルな料理にこだわり、ダイニング体験へのあくなき研究と実験をシームレスに融合させていることで知られています。
また、「アジア最優秀女性シェフ賞2016」を受賞した、故マルガリータ・フォレス氏が、世界のグルメシーンに多大な影響をおよぼし、フィリピンのレストランおよびホスピタリティ業界の地位を向上させた功績により、「ウッドフォードリザーブ社 アイコン賞」を受賞しました。
「本年のランキングは、アジアのダイニングシーンを形づくる類まれな才能と革新的な精神を象徴するように、7軒の新規エントリーのレストランを含む、アジア内16都市からの卓越したレストランを紡ぐ壮大なタペストリーのようなものです。シェフのガガン・アナンド氏と彼のチームが、再び「アジアのベストレストラン」のタイトルを獲得したことに心から祝福を送ります。料理のクオリティーを最高峰に保ちつつ、ガストロノミーの限界に調整し続けようという彼らのコミットメントが、アジア地区内の最高のダイニング・デスティネーションとしての地位を確立させたと考えます」と、ウィリアム・ドリュー氏(アジアのベスト50レストランのコンテンツ・ディレクター)は語ります。
「アジアのベストレストラン50」ランキング
2025年の順位は以下の通り。
1位~50位
1位 Gaggan バンコク
3位 Wing (ウィング) 香港
6位 Nusara (ヌサラー) バンコク
9位 Chef Tam's Seasons (シェフ・タムズ・シーズンズ) マカオ
10位 Onjium (オンジウム) ソウル
13位 Potong (ポトン) バンコク
14位 Meet the Bund(ミート・ザ・バンド) 上海
15位 Fu He Hui (福和慧) 上海
16位 Sorn (ソーン) バンコク
18位 Caprice (カプリス) 香港
19位 Masque(マスク) ムンバイ
21位 Neighborhood (ネイバーフッド) 香港
23位 7th Door (セブンス・ドア) ソウル
24位 Mono (モノ) 香港
26位 Logy(ロジー) 台北
27位 Ling Long(リン・ロン) 上海
29位 102 House(102ハウス) 上海
31位 Gaggan at Louis Vuitton (ガガン・アット・ルイ・ヴィトン) バンコク
32位 Estro (エストロ) 香港
37位 Labyrinth (ラビリンス) シンガポール
39位 Meta (メタ) シンガポール
40位 Seroja (セロージャ) シンガポール
41位 Ando(アンドー) 香港
44位 Baan Tepa(バーン・テパ) バンコク
46位 Indian Accent (インディアン・アクセント) ニューデリー
47位 Samrub Samrub Thai (サムラップ・サムラップ・タイ) バンコク
48位 Euphoria (ユーフォリア) シンガポール
49位 August(オーガスト) ジャカルタ
50位 Lamdre (ラムドレ) 北京
51位~100位
51位~100位の中には、初受賞の【青空(はるたか)】がランクインしています。
51位 Born & Bred (ボーン・アンド・ブレッド) ソウル
53位 Vea (ヴェア) 香港
54位 Born (ボーン) シンガポール
55位 Solbam (ソルバム) ソウル
56位 Xin Rong Ji (新栄記) 香港
57位 Soigné (ソワニエ) ソウル
58位 Ministry of Crab (ミニストリー・オブ・クラブ) コロンボ
59位 Ru Yuan (如院) 杭州
60位 Testina (テスティーナ) 香港
61位 Alla Prima (アラ・プリマ) ソウル
62 位 Kwonsooksoo (クォンスクス) ソウル
64位 Ta Vie (旅) 香港
65位 Gaa (ガー) バンコク
66位 Naar (ナー) カソーリ
68位 Farmlore (ファームロア) バンガロール
70位 Thevar (テヴァー) シンガポール
71位 Americano (アメリカーノ) ムンバイ
72位 Gallery By Chele (ギャラリー・バイ・チェル) マニラ
73位 Xin Rong Ji (Xinyuan South Road) (新栄記・新源南路店) 北京
74位 Cloudstreet (クラウドストリート) シンガポール
75位 Côte by Mauro Colagreco (コーテ・バイ・マウロ・コラグレコ)バンコク
77位 Jaan by Kirk Westaway (ジャーン・バイ・カーク・ウエスタウェイ) シンガポール
79位 Zén (ゼン) シンガポール
80位 Blue by Alain Ducasse(ブルー・バイ・アラン・デュカス) バンコク
81位 Wana Yook (ワナ・ユック) バンコク
82位 Xin Rong Ji (Nanyang Road) (新栄記・南陽路店) 上海
84位 Dewakan (デワカン) クアラルンプール
85位 Ensue (エンスー) 深圳
86位 Doi Ka Noi (ドイ・カ・ノイ) ヴィエンチャン
87位 Inja (インジャ) ニューデリー
88位 The Table (ザ・テーブル) ムンバイ
89位 Dum Pukht (ダム・プクト) ニューデリー
90位 Jungsik (ジュンシク) ソウル
91位 The Bombay Canteen (ザ・ボンベイ・カンティーン) ムンバイ
92位 Locavore NXT (ロカヴォール NXT) ウブド
93位 Feuille (フイユ) 香港
94位 8 1/2 Otto E Mezzo Bombana (8 1/2オット・エ・メッツォ・ボンバーナ) 香港
95位 Summer Pavilion (サマー・パビリオン) シンガポール
96位 La Bourriche 133 (ラ・ブリッシュ 133) 上海
97位 Gia (ジア) ハノイ
98位 Bo.Lan (ボー・ラン) バンコク
99位 Ms. Maria & Mr. Singh (ミス・マリア&ミスター・シン) バンコク
100位 Au Jardin (オ・ジャルダン) ペナン
※選定基準
リストの順位を決定するAsia’s 50 Best Restaurants Academy(アジアのベストレストラン50アカデミー)は、影響力のあるフードライターや評論家、シェフ、レストラン経営者、地域の料理の専門家など合計318名から構成されており、ジェンダーバランスの取れたグループとなっています。