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「釣り人ならJAFへの加盟は必須!」 釣行中の車のトラブル2例を紹介

TSURINEWS

塩を使って掘り出すマテガイ採りを堪能(提供:釣具のポイント行橋苅田店・黒住英克)

釣りに絶対必要な釣具以外のアイテムは車だ。長距離移動から近距離までこれがないと始まらない。筆者は今まで4台の車を乗り継いでおり、1代目は13万km、2代目も13万km、3代目は30万kmとそれぞれの走行距離は釣行によって移動した距離と言っても過言ではない。そんな釣行時に発生した車でのトラブルの話題です。

車を端に寄せ過ぎた

1回目のトラブルは和歌山県での釣行で発生。晩秋で大型化するメッキを狙って河口のポイントへ釣行した時の事。そのポイントは河川沿いの道路に止める事が出来る場所で、もちろん駐車禁止エリアではない。しかし、車の往来がある事から極力端に寄せて止める事が暗黙のルールとなっている。

車を何度か切り返して端に寄せる。思っている以上に上手く止められた。さて最後にもう一度切り返して寄せた時だった何かを擦る感触が伝わって来た。嫌な予感がする。駐車を完了させて左側のタイヤを見てみると…。左前輪が明らかにペシャッと。周りを見ると岩が飛び出ている箇所がある。これ岩で切ったかも…。この辺の岩石は花崗岩質で明らかに尖った岩が多い。やらかしたな。

とりあえずJAFに連絡してパンク修理を依頼する事にした。連絡をすると今日は休日で出動件数が多い上に和歌山市内から駆け付けるという事で2時間は待って欲しいとのこと。ポジティブに捉えると2時間は釣りが出来るという事だ(笑)。

その間はいくら考えても仕方ないのでメッキ釣りに集中する事にした。夕マズメパワーでメッキは連発でヒット!面白いくらいにどんどんヒットする。

帰路は速度が出せず

約2時間思い切り楽しんでいるとJAFの救援車が到着。詳しく見て貰うとどうやらサイドウォールの部分を切ってしまっていたようで修理は不可能とのこと。スペアタイヤに交換となったのだが、もう一つ問題が発生。通常スペアタイヤは後輪用なので一度ジャッキアップして左後輪を前に入れて、後輪をスペアタイヤにしなければならない。この作業にも時間が掛かった。

何とか作業を完了して貰い帰宅につくが、スペアタイヤは速度が80km/h以下で、走行可能距離は約100km程度が目安とのこと。高速で帰るのは不安な上、自宅までは約100km…。ギリギリである。本来なら1時間半程度で帰宅出来る所を下道でトコトコ帰る事になった。約3時間の行程。自宅着は0時を回ってしまった。

不幸中の幸いであったのが、近くのタイヤショップに同じサイズのタイヤがあり、翌日の夕方には新しいタイヤを入れられた事くらいであった。

スペアタイヤを履いた当時の愛車(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)

漁港の溝にタイヤがハマる

これも和歌山県に釣行した際のトラブル。夕方にマズメの釣りを終えて気になっていた漁港へポイント移動。この漁港はそこそこの規模の大きさで、路面に常夜灯が無い事が特徴。漁港への入口は少し坂になっておりいつもは真ん中付近を下るのだが、登ってくる対向車がいたので左に寄り降りて行く事にした。

難なく対向してそのまま左に寄ったまま平地に着いた時「ガクン」という衝撃と共に車が大きく左に傾いた。あっヤバい!と感じてそのままアクセルを踏んでハンドルを右に切って回避したと思ったが…。

漁港の見えない縁石にでも乗り上げてしまったかなぁ。と思っていたらグレーチングの無くなっている溝に左前輪がはまってしまって何とか抜け出せたようだった。アクセルを踏んだのは我ながらナイス判断だった。

左前輪はもちろんパンクしてバンパーも破損、タイヤが少し内側に入ってしまっていた。これは自走不可能かもしれない。とりあえず状況を確認してJAFに連絡。

まずは自走可能か確認して貰って判断する事にした。JAFのスタッフが到着して確認してもらうと、スペアタイヤに入れ替えれば自走は出来なくもないが、ハンドルを切ったらロアアームが曲がっているせいかタイヤがタイヤハウスと接触してしまう。釣り場から自宅までレッカー搬送も出来るが、見積りをすると4万6千円…。任意保険には車両保険を付けていなかったので全額自腹となる。これは痛い。

修理に高額出費

とりあえず走れる所までは自走してダメなら再度レッカーを依頼するという形を取った。和歌山県中紀エリアから大阪府内の自宅まで綱渡りの帰宅が始まった。ハンドルを大きく切るとタイヤが接触する感触と音で嫌な気分になるが、何とか下道3時間で自宅へ到着。最悪の結果は免れた。

翌日、修理工場まで再度自走。見積を取って貰うと総額で40万円の出費となった。この自損事故の後、愛車は大きなトラブルも無く30万キロまで耐えてくれて一昨年の7月に無事乗り換えとなったが、便利が故に安全にはより注意を払わなければという自戒にもなった。

反省点

ばぬ先の杖ならぬ対策をどのようにすれば良いか?まずは最低限、故障が起こった際に対処する手段としてJAFに加盟しておく事をおすすめする。

年会費は6000円程で24時間365日車のトラブルに対応して貰える。また、JAFカードで優待を受けられる事もあり、持っていて損と感じた事は一度もない。例えば、筆者の好きなラーメン店ではカード提示で味玉1つサービスなどの優待がある。通常、出張修理を頼めば数万円掛かる所が無料なので気分的に安心できるのが大きい。

次に車の選び方であるが、筆者は免許を取得してからずっとスペアタイヤ付きの車にしている。最近の車はスペアタイヤを装備する代わりにパンク修理キットを装備している車が多いが、最初の事例のようにサイドウォールを切ってしまうと修理すら出来ない状況となる。

そのためにスペアタイヤ付きの車であると最悪現場で交換すれば帰宅する事は出来る。釣りにはまず安全が第一であるが、その安全をより強化する意味でも、確実に帰れる手段と最悪の事態を想定した保険は必要であると常々感じる。

<福岡崇史/TSURINEWSライター>

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