ギリギリを攻める熱い精肉店!王子公園『MEAT KOBE』お得すぎるハラミ丼 神戸市
王子公園駅の南にある『MEAT KOBE(ミートコウベ)』(神戸市灘区)は2021年のオープン以来、地元民の胃袋を支えている精肉店。とにかくみんなに喜んでもらいたいと、採算ぎりぎりまで価格に挑戦し続けるこのお店をご紹介します。
ヴィッセル神戸のチームフラッグを掲げた店舗は、存在感抜群!店主の村上さんが熱烈なヴィッセルファンで、店名の『MEAT KOBE』もヴィッセル神戸とリンクさせて名づけたのだとか。
通常精肉店というと、親の代からの継承といったように、何かしらの後ろ盾があって始めることが多いそうなのですが、店主の村上さんは、精肉店での勤務経験はあったものの、開店はゼロからのチャレンジでした。
実は以前、コロッケのテイクアウトで立ち寄った際、「ハラミ丼700円」の張り紙が目に入って唖然...!是非味を確かめてみたいと思っていました。
一番高い「ステーキ丼」でも並盛は1,000円!並なら全ての丼が1,000円以下と、驚きの価格設定なんです。
小さいお店ながら、精肉の小売、丼や総菜のテイクアウト、2階の部屋で焼肉コースのイートインも運営。また近隣の飲食店等への卸売販売も10店程度請け負っています。
肉を塊で仕入れて店舗で捌き、それぞれの使い道へと振り分けることで低価格が実現できるそう。
さっそく「ハラミ丼」をお願いすると、塊肉をカットするところから始まります。並の肉量は100g。新鮮で綺麗なところを食べてもらいたいと、たいてい注文を受けてからカットします。こうして精肉店としての目利きで肉を扱っていくことが価格への挑戦にもつながります。
牛脂をひいて熱したフライパンにハラミを投入。途中、筋にハサミを入れたり切り取ったりと、村上さんの手は止まりません。できるだけ柔らかく食べられるようにと、ハラミは特に手をかけます。焼き上がった肉に納得がいかない場合、焼き直すこともあるそう。そのサービス精神がスゴイ!
自家製ダレをかけたらできあがり。今回は2階の部屋をお借りして実食です!
2階はフローリングにテーブル2卓と、10名前後で利用できるお部屋で、お子様スペースも完備。昼・夜各1組限定、前日までの予約制で焼肉コースがいただけます。そちらも持ち前のサービス精神で、お腹いっぱいお得な量感になっているそうですよ!
ハラミは切込みのおかげもあって柔らか!あっさりと食べやすく、肉本来の歯ごたえや旨味を感じます。甘辛ダレがご飯にも染みてます~♪
1つ1つ丁寧な対応に、待ち時間が発生してしまうのが悩みどころ。「それさえ了承して任せてもらえれば、最高のものを提供できる」と自信をのぞかせます。
「このクオリティでこの価格!と喜んでもらいたい。これ以上やっているところがあるなら教えてほしいくらい」と熱く語る村上さん。ここまでこだわれるのは「やはり命を扱っているから。命の受け渡しをする仕事だと思っています」とのこと。
「お店の経営やスタッフを養うという最低限の責任は守りつつ、価格はギリギリのラインを攻める」チャントが聞こえてきそうな、村上さんの熱い挑戦にグッとくる取材でした。
帰りにはやっぱりコロッケを!こちらは村上さんの奥さんが担当。数分待つのですが、熱々の揚げたてを提供してくれるので、ついつい食べ歩きをしてしまいます。少し甘めで熱々ホクホクのコロッケは寒い今の季節には格別です!
場所
MEAT KOBE
(神戸市灘区王子町1丁目3-4)
営業時間
11:00~19:00
定休日
水曜日