フジ・メディアHDが下方修正 フジテレビの広告収入が233億円のマイナスに
フジ・メディア・ホールディングス(以下、フジ・メディアHD)は1月30日、2025年3月期の通期業績予想の修正を発表した。売上高は5482億円(修正前は5983億円、前年比3.2%減)、営業利益は180億円(同353億円、同46.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は98億円(同290億円、同73.5%減)に下方修正した。
中居正広の女性問題を発端にした一連の騒動により、フジ・メディアHDの連結子会社であるフジテレビジョンで広告出稿のキャンセルが相次いだことから今回の修正に至った。フジテレビジョンの通期での広告収入は前回予想から233億円減と大幅なマイナスになる見込みだ。フジテレビジョンの2024年3月期決算は、売上高は前年比0.3%増の2382億1900万円、営業利益は同29.2%減の54億3300万円を見込んでいたが、営業赤字は免れないと見られる。
すでに75社以上のスポンサーがフジテレビへのCM放映を見送る判断をしているが、フジテレビジョンはこれらの広告料金は請求しないとしている。フジテレビジョンは2025年3月期の放送収入を1485億円と見込んでいたが、単純計算で1カ月あたり123億円の放送収入になる。今回の一連の騒動の影響でおおよそ2カ月分の放送収入が吹っ飛んだことになった。