寒い冬や過酷な夏はLED室内栽培が最適?幼苗の育て方をご紹介!【LED LIGHT 室内栽培基本BOOK】
CASE 03 寒い冬や過酷な夏でもデリケートな幼い苗をしっかり生長させられる
①②③ 戸建の1階にある4畳半の部屋を育成部屋にしている。春以降はほぼ日当たりがないため、棚やスチールラックに多肉植物を並べて吊り下げ式のパネルタイプのLEDライトを、まんべんなく光が当たるように配置して屋内栽培をしている。ライトの熱がこもらないよう、3D首振り機能のあるファンでしっかり風を送っている。
育成植物多肉植物、エケベリア交配実生苗使用機材◎ LEDライト/ BRIM「PANEL A」、GREENS INDOOR「植物育成ライト」
◎その他機材/ 3D首振りサーキュレーターファン、スマートコンセントLEDライト
使用方法◎使用時間/ 7時 ~ 23時(タイマー管理)
④⑤ 植物育成用のLEDは通常のLEDよりも熱が出るため、水やりは屋外栽培より頻繁にしている。
⑥⑦⑧ はなさんがLEDライトを使って屋内栽培するのは、環境の変化に敏感な多肉の交配実生苗のみ。苗以外の多肉植物は、基本的に屋外の多肉棚で通常通り育てている。ただ、近年の夏は気温が異常に高く、とにかく過酷なため、貴重な株だけは屋内に避難させ、天候が安定するまではLED育成することも検討しているとのこと。
屋内栽培でのLED ライト使用はメリットの方が大きい
⑨⑩ LEDライトの電源はすべてスマートコンセントで管理している。アプリのタイマー機能を使用し、自動的に毎朝7時に点灯し、夜11時に消灯するよう設定している。
植物栽培歴17年のはなさんがLED育成を導入したのは1年前から。LED栽培について聞いてみると「屋外栽培より電気代はかかりますが、天候への対策などの労力を考えたらメリットの方が大きいです。むしろ、寒い時期でもしっかり育ち、屋外の多肉棚よりも良い色に育ってくれています」と感じているとのこと。
ビニールハウスなどの設備を持っていなくても、たくさん育てられるのもメリットになるとも教えてくれました。デメリットについては「頻繁に水やりをする必要があり、たくさんライトを使って熱を持ちやすいため、しっかり送風しないとカビやすいこと。あとは微粉ハイポネックスを水やりに使うとコケが出やすい点ですね」だと言います。
そのため「しっかり風を送って温度が上がりすぎを防ぐこと」が、はなさんがLED育成のコツと感じる点だそうです。
【出典】『LED LIGHT 室内栽培基本BOOK』著:日本文芸社(編集)