田名中吹奏楽部 2年連続の全国大会に挑む 26日 管楽合奏コンに出場
相模原市立田名中学校の吹奏楽部が10月26日(土)に都内で開催される「日本管楽合奏コンテスト」全国大会に出場する。田名中が出場する中学生B部門には学校名を伏せた録音審査で全国から選ばれた30校が出場。田名中は昨年創部以来初めて出場し、最優秀賞10校のうちの1校に選ばれた。
吹コンでは全国逃す
9月の東関東吹奏楽コンクールで2年連続での金賞に輝いた田名中。ただ、台風で部活が中止になるなど思うように練習時間がとれず、目標としていた「全国出場」は叶わなかった。「一番の演奏ができなかった。悔しかった」と新旧の部長・副部長たちは声をそろえる。心残りを抱えて3年生は仮引退。「悔しい気持ちは残っていたけど、また来年に向けて3年生から引き継いでがんばろうと思って練習していた」(副部長・武末心暖さん)。そのような中、9月下旬に管楽合奏コン予選通過の知らせが届く。「もうこのメンバーでやることはないと思っていたのでうれしい」(部長・高澤真凛さん)。
田名中の自由曲は、スミスの交響曲第2番『オデッセイ』。録音審査には朝日新聞社賞を受賞した県大会での演奏を提出。豊かな表現力や個々の高い演奏技術などが評価され、審査員4人中3人が満点評価。副部長の平井陸さんは「このメンバーでできるのは最後なので、全力で楽しみながら全力の演奏を」と力を込める。
3年生が受験を控えているため、全体で合わせられるのは前日と当日の朝だけ。「全員で練習する時間は少ないけど、もう一度気持ちも演奏もひとつにしたい」と前部長の中嶋咲絢さんは話す。
吹奏楽コンクールは出場人数に制限があるが、管楽合奏コンは53人の部員全員で出場できる。顧問の榊原聖人教諭は「最後にみんな揃って終わることが出来たら。みんなで勝ち取った全国大会。胸を張って楽しんでほしい」と激励。「みんなで出て、県大会を超える演奏をしたい」(高澤さん)。心をひとつに、全国で「一番の演奏」を。