小田原市9月定例会 予防接種、移動支援策など審議 9月2日に開会
小田原市議会定例会が9月2日に開会した。市は補正予算案や条例の一部改正など20件の議案を提出。これら審議や採決、一般質問などが10月7日(月)まで行われる。
一般会計補正予算案は総額8億9223万8千円で、補正後の予算額は804億2997万1千円となった。
予算計上された主な事業の一つが「保健予防の充実」。定期接種(B類疾病)に位置付けられた新型コロナウイルスワクチンについて、感染症の発症や重症化を予防し、市民の健康維持等を図るために10月以降の実施を予定する予防接種の事業費4億3200万円を計上。今回は65歳以上、または60〜64歳の基礎疾患を有する約7万人を対象としている。
実証事業再度継続へ
また「公共交通ネットワークの構築」として、2023年11月から開始した路線バスが走らない空白時間帯等を補完する移動支援の実証事業(おだタク、おだチケ)を継続。これまでの中間検証を踏まえ、対象地域を拡大するなど、効果や実現に向けた可能性を引き続き検証する対策事業費として3516万円を計上した。第3弾となるおだタク、おだチケ事業は11月から来年3月の期間で実施される見通し。
ほかにも「農業生産・流通の振興、水産市場管理費」として公設水産地方卸売市場の再整備事業を進捗させる基本構想策定の事業費などに298万7千円をあげている。これは建築から55年以上が経過している同市場について、将来に向けた持続可能な運営を念頭に置きながら、今後の取扱量想定や施設規模の再算定などを進めるもので25年度にかけて構想策定を行うもの。
これらを含めた補正予算案のほか、個人番号の利用に関する条例などの一部改正といった議案が各常任委員会で審議される。一般質問は9月17日(火)から24日(火)まで行われる。