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野生に挑む元ボクサー 大阪から伊賀の古民家へ 津田さん

伊賀タウン情報YOU

鹿を持ち上げる津田さん(本人提供)

 「人生においてつまらないことは『やった後悔』ではなく『やらなかった後悔』」。そう話すのは、1月に大阪府東大阪市から三重県伊賀市福川に移住してきた津田修吾さん(44)。現在、古民家を自身で改装中だ。

 10代でボクシングに出会い、魅了された。20代で上京、プロボクサーとしてデビューした。その後、「世界を見に行こう」と、アジア、ヨーロッパ、オセアニアなどさまざまな国に拠点を移した。英国ではボクサーの傍ら民泊ビジネスにも携わったという。

 2009年に帰国すると大阪のジムに移籍。飲食業にも挑戦した。けがも多かったボクサー業は、13年に引退。18年には飲食業で培ったノウハウを生かし、デリバリー事業を立ち上げ、地元の商店街活性化や地域コミュニティーにも関わった。

 「新しい挑戦こそが人生を豊かにするプロテイン」という津田さんは「自然とともに生きる」と1年ほどかけて、奈良県などで古民家を探した。昨年、現在の地と縁があり、古民家を購入。雨漏りで床も抜け、住める状態ではなかったが、ネットの動画サイトを参考に、東大阪と行き来しながら自身で改装を始めた。トイレと住める状態になったワンルームが仕上がった今年1月、伊賀へ移住した。

 改装は現在も続いている。電気はあるが、水道もガスもなく、井戸水を利用。まきで沸かした風呂に入る。「この冬は、水のパイプが折れるなど、予測してなかったことも起き、寒かった」と語る。

狩猟免許取得

 日の出とともに起きて作業する。「野生と向き合いたい」と、昨秋、狩猟免許を取得した。捕まえた鹿やイノシシは動画サイトを見ながらさばき、ジビエ料理も作る自炊生活を送っている。実は10年くらい前からレザークラフトもしており、「命をいただくなら、肉も皮も全て使い切る。それが敬意と責任だ」と、いずれは狩った野生動物の皮を使って物作りするつもりだという。

 「まずは、なんじゃこりゃというような家を完成させて、この地で、食育だの、レザークラフトだの、自然とともにある生き方、そんな『生きざまそのもの』を立ち上げていきたい」と津田さん。今はひじの治療中だが、7年前からアームレスラーとしての活動もしており、「いろんな人と知り合って、面白く生きていきたいとずっと思っているので、今はわくわく感しかない。ポジティブにやっていりゃ、道は自ずと開けてくる」と力強く語った。

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