「ハンディファン、もう無理」…今年の猛暑で本当に効いた“氷のう”3選|売り切れ前にゲットすべし【熱中症対策体験レポ】
家の外に出て5秒後にはもう帰りたくなるような暑い日が続いています。もはやハンディファンでは全く涼しさを感じない気温に、危険を感じるほどです。そんな今年注目されているのが「氷のう」。魔法瓶構造で、中の氷が外出中ずっと冷たさを保ち、外でも物理的に身体を冷やすことができるアイテムです。本記事では人気の3種を比較、それぞれの特徴をお伝えします。
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話題の「氷のう」とは? 熱中症対策にも効果的
昨年ごろからじわじわと人気を高めている「氷のう」は、ねんざをした時や熱が出た時に使う丸い袋状のものとは異なります。ピーコック魔法瓶が2021年発売した「持ち運べる氷のう ICEPACK」を筆頭とする、魔法瓶構造で持ち運ぶことができる水筒のような形状のものです。ピーコックの商品はシリーズ累計60万本突破と大ヒットを記録、他メーカーからも続々と商品が登場しています。
一見水筒のような見た目なのですが、中にはシリコン素材の氷のうが収められるようになっており、水を入れて凍らせ、魔法瓶構造のホルダーに入れることで冷たい状態を長持ちさせることができます。持ち運びもしやすく、結露でカバンの中が濡れてしまうこともありません。
使用するには魔法瓶から取り出し、手に持って身体に当てる必要があるため、ネッククーラーや首掛けファンのように手ぶらにはできませんが、物理的に手のひら・わきの下・首・ほほ・おでこなど好きな場所を冷やすことができます。充電なども不要で、凍らせるのを忘れてしまっていても水と氷を入れて使うことができる手軽さから人気が高まっています。
近年、冷感スプレーやシート、ハンディファンなどは感覚的には冷たさを感じるものの、体温への効果は瞬間的で逆に熱中症リスクが上昇する恐れがあるとも指摘されてきました。正しい熱中症対策としては物理的に身体を冷やすことが重要だと知られてきたこともあり、氷のうを持ち歩く人が増えているのかもしれません。
本記事では、特に人気の3商品を比較します。
いずれもシリコン素材の氷のうに水を入れ、凍らせることができるタイプです。
水は凍ると体積が増えるため、満タンに入れるのではなく少し余裕を持たせることがポイントです。
①元祖&ミニサイズで人気!「ピーコック」
まずは前述のようにピーコック魔法瓶が開発した「ミニアイスパック ポケット」です。ピーコックのものは500mL、295mL、150mL、80mL、70mLと様々なサイズがありますが、筆者はほどよく小さい80mLを購入。直径49×高さ145mmとポケットにも入るサイズです。本体重量は160g。
ピーコックの氷のうには、小さいからか凍らせる際のスタンドも付属していました。実際にはなくとも自立してくれましたが、あるとより安定感が増してまっすぐ凍らせることができます。
シリコン製なので身体に当てる際も柔らかく心地よいです。3商品の中で最も小さいサイズのため、溶けるのも早いのでは?と思いましたが5時間経ってもまだ3/4は凍ったままでした。
ミニサイズではありますが、冷たさは十分に持続してくれます。荷物は増やしたくない方・外出時間が8時間以内程度の方におすすめです。
②水筒としても使える!「STICOL」
続いては「STICOL」です。サイズは直径58×高さ233㎜、重さは258gです。今回ご紹介する中では最も大きなサイズです。
3商品の中では唯一持ち手付きなので、カラビナなどをつければカバンに吊り下げることができます。構造は同じ、シリコン素材の部分に水を入れて凍らせるタイプなのですが、とても便利なポイントがあります。
それは、水筒としても使えるということ。飲料水やお茶やスポーツドリンクを凍らせておけば、氷のうとして使ったあとは冷たい飲み物が飲めるという一石二鳥が叶います。凍らせると3℃以下が6時間持続すると記載されているので、飲めるまでには時間がかかりそうではあります。すぐ飲めるドリンクを1本用意したうえで、2本目としての活用がよさそうです。
持ち手があるとサッと氷のう部分を取り出しやすく、そして身体に当てる際も扱いやすいと感じました。
3商品の中では最もサイズが大きいので、より強力に冷える感覚がありました。スポーツをする場合など、特に身体に熱がこもりそうな場合、長時間暑い場所にいなければならない時などにおすすめです。
③冬はお湯を入れて湯たんぽに!「HOT&COLDスティック」
最後は「HOT&COLDスティック」です。サイズは直径53×高さ173mm、重さは197gです。
その名の通り、夏は凍らせて氷のうとして、冬はお湯を入れて湯たんぽとして使うことができる商品です。1つの商品が2通りの使い方があるのはオトクな感じがしますよね。
3商品の中では重さもサイズも中間とほどよく、ストラップ付きなのも取り出しやすいと感じました。氷はなんと18時間もひんやりが持続すると記載があり、長時間使いたい場合にも活躍してくれそうです。お湯の場合も温かさが6時間持続するとのことで、魔法瓶の構造が優秀なのかもしれません。
本記事でご紹介した3種は、冷たさや溶けやすさには大きな差は感じませんでした。いずれもシリコン素材なので身体に当てた触感も同じでした。
しかしサイズや重さ、用途や形状に若干の違いがありました。使い方や持ち運ぶ時間、最も重視するポイントなどで選ぶと良いと思います!