宝と命まもる「心構え」 西方寺で消防訓練
新羽町の西方寺で1月27日、港北消防署(長谷部宏光署長)の消防訓練が行われた。
1949年の法隆寺焼損を契機に1月26日に制定された「文化財防火デー」。毎年この日に合わせて国内各所で防災訓練が行われている。西方寺には、本堂をはじめ、仏像など国・県・市の指定文化財が多数あり、毎年訓練に協力している。
訓練には同署隊員20人、港北消防団員20人、新羽町中央町内会メンバー10人が参加。客殿から火災が発生、本堂に延焼拡大の恐れがある状況を想定し、実施された。初期消火の後、模擬文化財を搬出、そして一斉放水が行われた。
訓練後は、伊藤仁海住職の案内で本堂に移動し、火事が起きた際に搬出することになる指定文化財の配置場所を確認する時間が設けられた。
伊藤住職は「毎年訓練を行うことで、気持ちを新たに有事の心構えができている。署員、団員、地域の方々の協力があってこそ。今後も連携していきたい」と話した。