【静岡県知事選挙】投票もマッチングの時代!? 11の質問で候補者との共通点が分かる
■選挙ドットコムが運営「投票マッチング」
投票はしたい。でも、どの候補者に静岡県の未来を託せば良いのか分からない。そんな悩みを解決するサービスがある。政治や選挙の情報サイト「選挙ドットコム」は「静岡県知事選挙2024投票マッチング」を実施している。リニア中央新幹線や少子化対策など、自分の考えに近い内容を選択すると、候補者が掲げる政策のマッチング度を測定できる。
【一覧】期日前投票所は県内132か所 投票日に予定がある有権者はチェック
静岡県知事選挙2024投票マッチングでは11個の質問が設けられ、「賛成」、「やや賛成」、「どちらともいえない」、「やや反対」、「反対」の5つの選択肢の中から1つを選ぶ。それぞれの質問に関して概要が説明されており、賛成のメリットとデメリットが説明されている。
例えば、JR東海が進めているリニア中央新幹線については「リニア中央新幹線の静岡工区は早期の着工を目指すべきですか?」という質問が設けられている。概要は次のように説明されている。
「リニア中央新幹線は東京・品川と名古屋を最速40分で結ぶ予定ですが、静岡県を通る区間は約10キロメートルのトンネルのみで駅は設置されません。静岡工区の着工は川勝前知事の同意が必要でしたが、水資源や自然環境への懸念などを理由に認めませんでした。なお、JR東海は当初予定していた2027年の開業を断念したと正式に発表しています」
■リニアや少子化対策 メリットとデメリットを説明
そして、賛成するメリットは「リニア中央新幹線が開業した場合、県内の駅に停車する東海道新幹線が増える見込みです。また、東京━名古屋間のアクセス向上により経済効果が生まれれば、静岡県への恩恵も期待できます」としている。
一方、デメリットは「静岡工区の工事による、水資源や自然環境への悪影響を懸念する声があります。静岡県内に停車しないリニア中央新幹線はデメリットしかないと川勝前知事が発言したこともありました」としている。
その他の質問には「少子化対策と高齢者福祉を比較した場合、少子化対策を優先して予算を使うべきですか?」、「県議会の定数を削減すべきですか?」、「中心市街地に人口を集中させるコンパクトシティの取り組みを進めるべきですか?」といった内容が設けられている。
全ての回答を終えると、各候補者とのマッチング率が表示される。それぞれの質問に対して候補者たちが賛成なのか反対なのかを確認することもできる。
■男女とも投票で重視する政策トップ3は共通
静岡県知事選挙には届け出順に以下の6人が立候補している。ただ、選挙ドットコムのアンケートに対し、現時点で村上氏からの回答が届いていないため、マッチングの対象からは外れている。
・諸派・横山正文さん(56)
・共産党・森大介さん(55)
・無所属・鈴木康友さん(66)立憲・国民推薦
・無所属・大村慎一さん(60)自民推薦
・無所属・村上猛さん(73)
・無所属・濱中都己さん(62)
質問の最後には性別や年齢、11の質問の中から利用者が関心のある政策を3つ選択する。選挙ドットコムが5月9日から21日までのデータを収集した結果、利用者の関心が高い政策は男女とも「リニア中央新幹線」と「少子化対策と高齢者福祉」、「浜岡原発の再稼働」が上位を占めた。
【男性の重点政策】
①リニア中央新幹線 60.4%
②少子化対策と高齢者福祉 55.4%
③浜岡原発の再稼働 50.0%
④メガソーラー規制 26.1%
⑤浜松市の新野球場 22.8%
【女性の重点政策】
①少子化対策と高齢者福祉 72.3%
②リニア中央新幹線 54.9%
③浜岡原発の再稼働 40.5%
④オーバーツーリズム対策 25.1%
⑤コンパクトシティ 20.4%
静岡県知事選挙の投票日は5月26日。県内132か所に期日前投票所が設けられている。
(SHIZUOKA Life編集部)