空撮技研、係留装置「ドローンスパイダー」とFlyCart 30運搬ドーリー展示。現場の安全と効率化を提案[JapanDrone2025]
株式会社空撮技研がジャパン・ドローン2025に出展し、係留装置「ドローンスパイダー」や、DJI FlyCart 30運搬用ドーリーなど、現場のニーズに応える製品を紹介した
香川県で一等、二等のすべての限定変更に対応するドローンスクールの運営や、機体販売などを手掛ける空撮技研は、ドローンの係留装置「ドローンスパイダー」の製造・販売も行っている
現在、イベント上空での飛行を申請する際、係留での飛行を求められるケースが増えているようだ。また、30m以下の紐などを使用する係留飛行であれば、人口集中地区(DID)での飛行の許可や、目視外、夜間といった飛行方法の承認が不要となるため、ドローンスパイダーの引き合いも増えているという。
担当者は「係留装置の重要性が再認識されていると感じています。イベント上空での飛行時に使用する係留装置には条件があり、それに一致するものがドローンスパイダーになるケースが多いです」と係留装置を巡る近況を解説してくれた。
係留装置・ドローンスパイダー。係留する紐の長さが30mと100mの2種類がある
物資運搬ドローンとして人気が高まっている「DJI FlyCart 30」。だが、車輪等が付いていないFlyCart 30自体を運搬するのは意外と大変だ。そこで空撮技研では、FlyCart 30の「運搬ドーリー」を独自に開発。すでに販売しており、製品をブースで展示した。
金属製の軸の両端にタイヤ2輪と、FlyCart 30のスキッド(脚部)に取り付けるための器具を設置。運搬ドーリーをスキッドに取り付ければ、機体を持ち上げて押し引きするだけで運べるという仕組みだ。
FlyCart 30にはカーゴタイプ、ウインチタイプがあり、それぞれでスキッドの形状が異なる。運搬ドーリーはそれぞれに対応したモデルのほか、両方に取り付けられるタイプもラインナップ。FlyCart 30の用途に応じて選べるのはうれしいポイントだ。
カーゴ・ウインチ共用タイプの運搬ドーリー。タイヤのそばの器具がスキッドを取り付ける器具だ
なお、空撮技研では、ドローンポート用の運搬ドーリーも開発を進めているという。
空撮技研