清川村議選 細野氏がトップで3選 新人は岩澤氏初当選
任期満了に伴う清川村議会議員選挙の投開票が4月20日に行われ、新たな8人の顔ぶれが決まった。最多得票は自民党の公認を受けた細野賢一氏(50)で、3期連続の当選。投票率は66・36%で、前回選挙の70・36%を4・0ポイント下回る過去最低だった。
定数8に対して現職2人が不出馬を表明したことで無投票の可能性も浮上したが、現職6人、元職1人、新人3人の計10人が立候補した。5日間の選挙戦に臨んだ候補者は、少子高齢化や経済対策、地域振興などの政策を有権者に訴えた。
投票が締め切られた20日夜、自宅に事務所を構えた細野氏の陣営には地元の支援者や自民党の関係者らが集まり、開票の推移を見守った。
午後10時頃に3期連続のトップ当選が決まると、細野氏は支援者らと握手を交わして安どの表情を浮かべた。
「今回は正直、本当に厳しいなと思う選挙だった」と語った細野氏。一方で「得票があまり減らなかったのは、まだ住民からの期待があるからだと感じている」と選挙戦を振り返った。
今後の4年間については、「(幼小中の)一貫校や宮ヶ瀬湖の湖面利用、相模原市にできるリニアの車両基地などについて、国や県と連携しながらしっかりと道筋をつけていきたい」と述べた。長年の消防団活動やスポーツ推進委員連絡協議会の会長としての立場から、「防災や全世代が楽しめるニュースポーツの推進などにも取り組んでいく」と意欲を見せた。
2位で当選した小林大介氏(40・2期)は、「住民が情報発信や対話を望んでいることを、あらためて実感した」と選挙戦を振り返った。新人で唯一当選した岩澤一幸氏(44)は、「174票の重みを感じている。期待を裏切らない活動をしていきたい」と表情を引き締めた。