なぜ10年前の出来事が発覚? 送別会で泥酔した女性にみだらな行為 減給3か月の処分
■静岡県立病院機構の50歳職員 酩酊した部下の女性にみだらな行為
独立行政法人・静岡県立病院機構の男性職員が部下の女性職員にみだらな行為をしたとして、減給3か月の懲戒処分を受けた。女性は10年前の2014年に被害を受けたという。去年11月に実施したハラスメントに関する相談の場で発覚した。
県立病院機構によると、女性職員は2014年4月、病院の歓送迎会に参加した。歓送迎会終了後、上司だった男性職員は女性職員を自宅に送り、女性の自宅でみだらな行為をした。
昨年11月に女性職員がハラスメントの相談をしたことで、事態が明らかになった。現在50歳の男性職員は事実と認め、「女性職員に拒否されていないと思った。申し訳ありませんでした」と説明している。女性は当時、酩酊していて同意したか覚えていない。ただ、10年経っても、「ずっと心に引っかかっていた」という。
10年前のみだらな行為で男性職員が3か月の懲戒処分を受けたことに対し、静岡県民からは驚きの声が上がっている。処分の根拠が両者の話以外に明らかにされていないことから「男性職員が認めているとはいえ、証拠がないのに処分されているとしたら疑問」、「もう男性職員が否定していたら、女性は泣き寝入りするしかなかったのではないか」といった意見があった。
また、ハラスメント行為を訴えた女性に対して「被害者にとっては、どんなに年月が経っても忘れられない出来事だったと思う。男性が事実を認めて反省、謝罪することで、少しは心の傷が癒えることを願っている」、「ハラスメントへの社会的関心が高まって、ようやく声を上げられる環境が整ったと女性は判断したのではないか」などの声もあった。
静岡県立病院機構は静岡県の100%出資で設立した法人で、県立総合病院、県立こころの医療センター、県立こども病院と3つの病院を運営している。昨年4月1日時点で、機構全体に2250人の職員が在籍している。
(SHIZUOKA Life編集部)