【衝撃エスニック】期間限定 “イクラ全開” で超カラフルな「海宝ちらしカレーって何!?」魚卵とスパイスカレーの相性は…八丁堀「トランクカフェ」
和風出汁や “かえし” を効かせた蕎麦屋のカレーといった具合に、“和の食材” とカレーの相性は意外にもいい。昔ながらのカレー粉を使用した黄色いカレーライスなんて最高だ。
しかし……しかしながら、スパイスカレー×イクラといった組み合わせは前代未聞。そんなチャレンジングなメニューを期間限定で今まさに提供しているオシャレカフェが存在するという。
・“期間限定” オシャレカフェの超トリッキーなスパイスカレー
今回足を運んだのは東京メトロ日比谷線及びJR京葉線の八丁堀駅から徒歩5分ほどに位置する「TRUNK CAFE(トランクカフェ)」。
外観はいかにも今風のオシャレなカフェといった佇まい。
店外の看板を見てみても「本格的な海外グルメと豊富な種類のワインを楽しめるお店です」と八丁堀や隣駅の茅場町界隈で働く若い女性や地元のマダムなどに好まれそうな雰囲気。
オシャレカフェと縁遠い筆者が勇気を出して入店してみたところ……
やはり超絶にシャレオツでお客さんは若い女性や地元マダムだと思われる女性が中心。こんなオシャレなカフェでスパイスカレー×イクラなんていうトリッキーな料理が提供されているとは到底信じられなかった。
通常のランチメニューもイギリスの「フルイングリッシュブレックファースト(1400円)」、インドの「ケララチキンビリヤニ&南インド風ベジタブルカレー “サンバル” (1500円)」、フランスの「牛肉のトマト煮込み(1300円)というオシャレカフェ感あふれるラインナップ。
ただ、ビリヤニやカレーを提供しているところからスパイス料理を得意としていることがうかがえる。
・異彩を放つイクラ全開「海宝ちらしカレー」
そんな中にあって異彩を放つのが「海宝ちらしカレー」だ。
「見た目は海鮮ちらしなのに、味はカレー!?」というコピーが踊る。何とTRUNK CAFEでは店の創業を祝う周年のこの時期に変わり種のカレーを期間限定で提供しているという。
2025年は6月16日から6月30日まで「海宝ちらしカレー」を提供。毎日20食の数量限定で価格は2400円とリーズナブルとは言えないが、これだけイクラを贅沢に使用し、具沢山なら納得だろう。テイクアウトも可能だ。
まずはスリランカのビール「ライオンラガー」で喉を湿らせる。通常は黒ビールの「スタウト」のみを扱っているというが、こちらも期間限定で海宝ちらしカレーに合うというラガービールを提供していた。
しっかりとコクがありながらスッと喉を伝っていく飲み心地が初夏(もはや真夏の暑さだけど)にピッタリだった。
そして数分後に提供されたのがにわかには信じ難いヴィジュアルのイクラが大量に乗ったスパイスカレー&サラダ。盛り付けにはバナナリーフを使用しており、同店のシェフがカレーやスパイス料理に造詣が深いことは明らかと言ったところ。
イクラの赤、大葉の緑、レモンライスの黄色が映える。見た目は完全にちらし寿司寄り。いやぁ~……改めてとんでもないインパクトだ。
皿をグルッと回してその他の具材を確認してみると、大ぶりなシラスに
ニンジンとスパイスを和えたキャロットラペ、肉厚なキクラゲとキャベツのアチャール(ピクルス)、カラフルなパプリカなどが鎮座ましましている。
イクラやシラス以外にもイカ、エビ、ホタテ、アサリなどの色とりどりの海鮮も添えられている。イカ、エビ、ホタテ、アサリはシーフードカレーの常連だがイクラやスパイスカレーとの相性は果たして。
・イクラとスパイスカレーの相性は果たして……
というわけで早速、イクラとともにライスをすくって口に含むと……
あっ! 全然生臭くない! むしろイクラの塩気とほんのりスパイスが効いたちょい辛なカレーが合う。っていうかカレー……君はそんなところにいたのか。
しかし、合うのも当然なのかもしれない。スパイスカレーのメイン具材はサバ。サバのキーマカレーなのだ。同じ魚介同士なら上手く処理すれば喧嘩することもない。そして同店では当然ながら上手く調理している。さらにレモンライスにはやや酸味があり酢飯的な役割を果たしてくれている。まさに “ちらしカレー” だ。
メニューに「お好きな箇所をすくって食べてもよし。全部混ぜてなお美味しい」と説明があるように、まずはそれぞれの具材とカレー、レモンライスを味わい、最終的に全部を混ぜて渾然一体感を楽しむのが良さそうだ。
同店では周年メニューではこれまでロブスター、フォアグラ、ウナギなどの豪華食材を使用してきたというが、その中でも「また食べたい」とリクエストが多かったのがイクラをメインに据えた海宝ちらしカレーだったという。
2024年はウナギのカレーだったものの、このたび晴れてちらしカレーが復活。2026年も豪華食材を使用した周年メニューを提供する予定だというが、今年は残り期間わずか。この1皿を求めて八丁堀に足を運んでみるのはいかがだろう。
・今回訪問した店舗の情報
店名 TRUNK CAFE(トランクカフェ)
住所 東京都中央区新川2-22-6 SJIビル1F
営業時間 11:30~15:30/17:30~22:00
定休日 不定休
執筆:田中ケッチャム
Photo:RocketNews24