RVブームに火をつけた隠れた名車はいかが?
現在はトラックのメーカーとして知られているいすゞだが、かつては乗用車も多数製造しており、後世にも名を残している名車は多い。そんないすゞの名車の中でも唯一無二の存在となっているのが、本格SUVモデルのビッグホーンだ。
1993年式 ISUZU BIGHORN
初代モデルはロデオの派生モデルとして’81年に登場する。デビュー当初はスクエアなボディに丸目二灯ということで、和製レンジローバーと揶揄されることもあったが、走破性の高さが評価されるようになると人気が上がり、後の国産RVブームを牽引するモデルとなったのだ。
今回紹介するのは、よりラグジュアリー志向が強くなった2代目ビッグホーンで、英ロータスがサスペンションなどをチューニングした「ハンドリングバイロータス」というモデル。
同時代のビッグホーンにはラグジュアリー志向のハンドリングバイロータスとスポーツ志向のイルムシャーがあるが、当時からハンドリングバイロータスは乗り心地が良いと評判だった。また取材車両はガソリンV6エンジン搭載車なので、NOx法の対象外で都内でも乗ることができる。
内外装の状態もかなり良く、いすゞスポーツの岡根代表も「V6エンジンでパワフルだし、状態の良いビッグホーンは現代の路上でも十分通用します。今あえてビッグホーンに乗るのもカッコいいと思いますよ」
ハンドリングバイロータスは、英ロータス社がサスペンションなどを監修したラグジュアリーグレード。ドア前方にバッジが備わるのが特徴。
ハンドリングバイロータスはアームレスト付きの豪華なシートが特徴。表皮は明るいブルーのファブリックで、状態も非常に良い。
ラゲッジスペースにサードシートを持ち、乗車定員は7名となる。サードシートは左右に跳ね上げることでラゲッジスペースも確保される仕組み。
エンジンはガソリンのV6の3.2リッターで、200psを発生する。トランスミッションは4速ATが組み合わされる。
ホイールは純正の16インチディッシュタイプアルミで、245/70R16サイズのグッドイヤータイヤを履く。
ステアリングは、センターにLOTUSのロゴが入る専用品。ヘッドライトやワイパーなどはメーターパネル脇のダイアルスイッチで操作する。
センターコンソールにはATのセレクターレバー(左)と、2WD/4WDを切り替えるトランスファーレバー(右)が並んで備わる。
大きなタコメーターとスピードメーターが備わる視認性の良いメーター周り。V6エンジン搭載車のレッドゾーンは6500rpmからとなっている。
Specification:
全長:4660mm
全幅:1740mm
全高:1840mm
ホイールベース:2760mm
エンジン:水冷V型6気筒
排気量:3165cc
燃料供給方式:インジェクション
駆動方式:パートタイム4WD
車両価格:168万円(税込)
【DATA】
いすゞスポーツ
東京都羽村市富士見平2-1-1
TEL0800-800-4117
10時〜18時、火・水曜休