SRC体操クラブ 3人が全国大会へ 「最高の演技を」抱負語る
SRC体操クラブ(相武台)に所属する冨澤佑聖さん、小関翼さん、岸本淳志さんが7月23日から26日まで花巻市総合体育館(岩手県)で行われた2024東日本ジュニア体操競技選手権大会で入賞。8月12日から高崎アリーナ(群馬県)で行われる2024全日本ジュニア体操競技選手権大会(一般社団法人全日本ジュニア体操クラブ連盟など主催)に出場する。3人は「最高の演技を見せたい」と意気込みを語った。
同クラブから出場を決めたのは冨澤佑聖さん(11歳・谷口台小学校)、小関翼さん(13歳・茅ヶ崎市立浜須賀中学校)、岸本淳志さん(13歳・大和市立大和中学校)。クラブ内で行われる模擬試合や得点会を何回も行い、東日本大会に出場するメンバーを決定した。3人が全日本選手権に出場するのは初めて。
大舞台に「緊張」
冨澤さんは男子Bクラスの個人総合で2位に輝いた。種目別で1位となった鉄棒では難易度の高い技「ツイスト」を決めた。練習では2m50cmの高さから落下するなど完成度に不安があったという。そんなときにコーチの鈴木直弘さんからの「お前ならできる」の言葉に励まされ、技が安定するようになった。ほかにも跳馬と平行棒で2位に。全国のために「良いスコアを上げる練習をしたい」と力強く話す。
男子Aクラスでは、小関さんと岸本さんが個人総合で入賞した。
小関さんは大会当日、午前3時半に起きてしまうほど緊張していたそう。試合になると固まってしまい、練習でできていたことができなくなってしまうという。それでも跳馬の着地に成功したことが高得点につながり、自信がついた。家族や友人から「おめでとう」という言葉をもらい、「もっと頑張りたい」と意欲も湧いた。
ただ嬉しさの半面、技の難易度を下げて大会に挑んだことから悔しさも。全国大会では「完成度を高めてベストの点数を出したい」と話す。憧れは内村航平さんで、「内村さんの目標が高いところが良い」という。
岸本さんは大会1カ月前から肩や手首、膝を痛め、1週間練習ができない期間があった。さらに大会前日に跳馬の練習中、着地に失敗し、腰を捻挫した。周りが会場練習する中、ひとり腰をアイシングするのは「絶望的な気持ちだった」という。本番では「自分を信じるしかない」と痛みを我慢して挑んだ。あん馬で自身最高得点を記録。「嬉しさよりもミスのない演技をやり切ったことに、すっきりした気持ちが勝った」と笑顔でふり返る。全国に向け、「ストレッチをしっかりして、怪我をなくしていきたい。技をきれいに決めて、最大限の演技をしたい」と抱負を語った。
歴代優勝者がオリンピックに出場していることから、ジュニアの「登竜門」とされている全日本選手権大会。東日本と西日本で予選会が行われる。東日本大会には1都1道13県のチームに所属する選手が出場。男子はAクラス(小5〜中3)とBクラス(小1〜小6)があり、各部門上位18人が全日本選手権大会に出場できる。
同大会は8月17日まで高崎アリーナで開催される。