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酒匂川でのテナガエビ釣りで本命連発【神奈川】抱卵したメスが中心でリリース

TSURINEWS

酒匂川でテナガエビ釣りを満喫(提供:週刊つりニュース関東版・平賀精一)

7月10日(水)、神奈川県を流れる酒匂川でテナガエビ釣りを楽しんだ。私にとってテナガエビは、川釣りのターゲットのなかでも5本の指に入る食べて美味しい、釣って楽しい釣り物だ。

酒匂川でテナガエビ釣り

シーズンは地域にもよるが、5月から9月中旬近くまで。産卵に向けて浅場にやってくる梅雨前後〜8月くらいが好シーズン。9月に入り気温が下がりだすと水温も低下し、それとともに深場に移動してしまい釣りにくくなる。

今回選んだのは、西湘バイパスの上流にある酒匂橋下の右岸側にあるテトラ帯。車は近くの酒匂川スポーツ広場に止めて、橋下を目印に徒歩で向かう。

酒匂川河口周辺略図(提供:週刊つりニュース関東版・平賀精一)

タックルとエサの準備

タックルは1.5~2.1mの振り出し竿で、手長エビシモリ仕掛け180cmを使用。エサは赤虫。濁りが入っている時はミミズも効果的だが、赤虫のほうが柔らかいので食いがいいことが多い。

美味しく食べるには、活かして持ち帰ることをお勧めする。エアポンプが取り付けられるボックスがあるといい。

15時30分、赤虫1匹をハリにチョン掛けして開始。テナガエビは夜行性だが、朝や日中でも今回のような橋下で川面が陰になるポイントは一日を通して釣ることができる。

当日の道具立て(提供:週刊つりニュース関東版・平賀精一)

潮の満ち引きと狙い方の工夫

河口に近いポイントでは、潮の満ち引きにより狙い方が少し変わる場合がある。この日は干潮が13時30分ごろ。開始時は通常より水が少ない状態。そのため狙えるポイントが少なくなっていた。そのため川底の石や石組みの隙間、テトラの際やテトラの隙間がはっきり見ることができるので、障害などをタイトに攻める釣り方をした。

まずは拳ほどの石の下に隙間がある場所にエサを落とす。すると、すぐにシモリ玉がス〜ッと横に少し動く。テナガエビが石下にエサを引きずり込んだようだ。

消波ブロック周りがポイント(提供:週刊つりニュース関東版・平賀精一)

アワセのタイミングが成功の鍵

この釣りのポイントは、アタリがあってもすぐにアワせてはいけない、ということ。ウキが動いたのはすみかにエサを運ぶ時にアタリとして現れる。だが、この時はまだ口にエサを運んでいないことも多い。そのため、アタリが出たらしっかり食べるまで待つ。

この待ち時間が重要で、待ち過ぎるとエサだけ食べられてしまうこともあるし、早過ぎると手から離してしまいバレてしまう。このタイミングが面白く、掛かったあとは独特の竿を細かく叩くような引きが楽しめるのだ。

テナガエビを手中

15〜20秒ほど間をおいてアワせると、小気味いい引き。しっかりとハリ掛かりして釣れたのは抱卵中のメス。たくさんの子どもを産んでもらうためにリリース。来年も楽しめるように、抱卵中のメスはできる限り逃すのがいいと思う。

アワセのタイミングがあえばこの通り(提供:週刊つりニュース関東版・平賀精一)

大型テナガエビと対決

次に消波ブロック脇の石組みの隙間に仕掛けを落とす。同行者の高窪さんがテナガエビをキャッチしていたので、よそ見をしていた。目を戻すと、仕掛けが違う場所に移動している。

「きたきた」とニンマリしながらアワセを入れると強い引き。仕掛けが水中をクルッと回転しながら引き込まれる。姿を現したのは大型のオス。

「外れないで〜」と水中を割って出てきたのをしっかりキャッチ。「やったー」と声が出ちゃう感覚は、子どものころにカブトムシやクワガタを捕まえた気持ちに近いと思う(笑)。

抱卵メスはリリース

その後も本命を釣り上げるが、オスを1尾追加した以外はすべて抱卵中のメス。食べるのは次の釣行に期待し終了した。

手軽で楽しい、食べて美味しいテナガエビ釣り、皆さんも挑戦してみたらいかがだろうか。

筆者が良型をキャッチ(提供:)

<週刊つりニュース関東版・平賀精一/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年7月2日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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