【絶縁両親と20年後の再会?】妊娠後に絶縁したはず……「父に会いに来て」#4コマ母道場
年齢を重ねるごとに親と自分との関係性は変わっていくもの。とはいえ、いちど不仲になってしまった場合、なかなか関係性を修復するのはむずかしいものです。20年前、半ば縁を切る形で家を出たセリナさん。それなのに今になって連絡がきて……。あなたなら「再会」を選びますか?
20年ぶりの連絡
【編集部コメント】 セリナさんは、優しい旦那さんのゴロウさんと、大学生、高校生、中学生のお子さんと5人で仲良く暮らしています。しかし、セリナさんはご両親と20年連絡を取っていなかったそうです。でもどうやらおばさん(セリナさんの母の妹)だけはセリナさんの連絡先を知っていたようですね。20年前、大学生だったセリナさんとご両親の間にいったい何があったのでしょうか。おばさんからの電話を受けて、セリナさんは当時のことを思い出しているようです。
妊娠した私
【編集部コメント】 セリナさんは妊娠したことを知って、不安を抱えながらも嬉しそうに彼に打ち明けました。けれど彼の反応はセリナさんが思い描いていたものとまったく異なっていたようです。学生だから? それとも……? しかもあろうことか、彼は妊娠したセリナさんに何も告げずにいなくなってしまったのです。
逃げられた私
【編集部コメント】 彼は妊娠したセリナさんに何も告げずにいなくなってしまったのです。しかも友人には「ストーカーをされている」と伝えているのでしょう。悲しみや寂しさだけでなく、怒りや不安などさまざまな感情がセリナさんをおそったのです。
産む決心
【編集部コメント】 セリナさんは子どもを産んで育てる決心を固めました。しかしひとりで育てるわけではありません。きっとご両親も協力してくれるはずだと、このときのセリナさんは考えていたのです。
大反対
【編集部コメント】 セリナさんは子どもを産むことを両親に大反対されてしまいました。彼にも逃げられ、頼みの綱だった両親には否定され……。セリナさんはこれからどうしていくつもりなのでしょうか。とはいえ、お腹の赤ちゃんはすぐに大きくなってしまうはず。悩んで立ち止まっていても仕方ありません。
言うことを聞けば?
【編集部コメント】 お父さんはセリナさんが赤ちゃんを産むことを反対をしています。しかしお母さんはセリナさんの性格をわかっているからなのか、「言うことを聞くなら、赤ちゃんを産んでもいいとお父さんが言い出すかも」と、セリナさんを説得しようとします。しかしセリナさんはどうしてもそうは思えないようです。
もうここにはいられない
【編集部コメント】 両親の態度を受けて、ひとりで赤ちゃんを産むこと、そして家を出ることを決めたセリナさん。決意は固いようですが、そうは言ってもセリナさんは大学生です。ひとりで住む場所もなければ、まとまったお金もありません。無謀なようにも思えます。
心配してくれる人
【編集部コメント】 セリナさんの赤ちゃんを産む覚悟は本物のようです。これからかかるお金を考えて働く時間を増やしてもらえるよう、バイト先へお願いにきました。正社員のメグミさんは普段からよく話したり出かけたりする仲。今回の事態を心配してくれ、何かできることはないかと考えてくれるようです。
予想外のプロポーズ
【編集部コメント】 妊娠をしたことでセリナさんの環境はガラッと変わりました。けれどセリナさんは嘆くよりも、前に進むタイプなのでしょう。お金のこと、今後のこと、いろいろ考えるべきことはあるけれど、「実家に帰る」という選択肢はすでにないようです。相談に乗ってくれたバイト仲間だったゴロウさんは、開口一番思いもよらないことを言ってきました。いくら行動力がある人といっても、予想を超える展開ですね……!
あなたの手をとってよかった
【編集部コメント】 突然のゴロウさんからのプロポーズ。セリナさんは当時ゴロウさんに好意を持っていたわけではありませんでしたが、優しい人、そして責任感がある人だと知っていました。今の自分の置かれた状況や今後のこと、いろいろと重なったなかでゴロウさんの手をとったようです。そしてそれは、幸せにつながる選択でした。
いまの幸せ
【編集部コメント】 ゴロウさんは、セリナさんのお腹の子を「自分の子ども」として育てることにしました。ゴロウさんのご両親も事実を知ったうえで、セリナちゃんとお腹のお子さんを受け入れてくれたようです。そして生まれたのがホノカちゃん。その後、ゴロウさんとの間にも2人の子宝に恵まれました。セリナさん、ゴロウさん、3人の子どもたちは、家族の絆でつながっています。
会いに行くべき?
【編集部コメント】 おばさん(セリナさんの母の妹)の話によれば、父が年をとり周りの助けが必要になっているとのこと。老い先短く、困っているであろう両親を放っておくことが正しいのか、それとも自分が困っているときに助けてくれなかった両親とはこのままの関係性でいることが正しいのか……。また、子どもに何かしてきたらどうしようと、杞憂かもしれない不安もふくらむばかりです。
20年ぶりの母の声
【編集部コメント】 両親に会うかどうかの決断はできなかったセリナさんですが、まずはお母さんに電話だけはしてみようと思ったようです。久しぶりの娘からの電話にお母さんは、真っ先にお金をかけたことを話します。セリナさんには、「恩を返せ」と言われているように聞こえます。でもセリナさんがあのあと赤ちゃんを産んだことも結婚したことも知らない様子のお母さん。これからセリナさんと両親との関係はどうなっていくのでしょうか。
あなたには関係ない
【編集部コメント】 セリナさんのお母さんは、会いたいと言うばかりで、いたわりの言葉を口にしません。20年会っていなかったとはいえ、久しぶりに話す娘にもう少し違う言葉をかけることもできるのではないかとセリナさんはがっかりしたようです。
親子には戻れない
【編集部コメント】 セリナさんはこのまま両親とは会わない選択をしました。電話をする前は娘のホノカさんに何か干渉してくるかもしれないと心配していましたが、それ以前の問題だったようですね。縁を切るといっても、法律上は親子であることからは逃れられません。将来、何かしら面倒な手続きが発生することもあるでしょう。それでも、いまこの瞬間は、コミュニケーションを断ち切りたい……。この先後悔する瞬間もあるかもしれないけれど、それよりも今の平和をかき乱されることのほうがよっぽど後悔するとセリナさんは判断したのです。
【セリナ母の気持ち】幸せに……
【編集部コメント】 あのときセリナさんに必要だったのは正論ではなく、受け入れてくれる人だったんですよね。世間的にどうかなどはいったん横に置いておいて、まずは娘であるセリナさんが置かれた状況を受け入れるという選択もあったのではないでしょうか。とはいえ、セリナさんのお父さんとお母さんの反応や選択が必ずしも間違っていたわけではないでしょう。まだ学生である娘の妊娠を、全ての親が祝福できるわけではないこともひとつの事実です。けれどどうであっても……。一度こじれてしまった人間関係は、親子であっても、いえ、親子だからこそなかなか元には戻りません。だからこそ、壊れてしまう前にお互いを大事にすることがとても大切なのかもしれません。