「やさしいレモネード」で小児がん支援を“じぶんごと”に 小4が出した「答え」とは
「ぼくが大人になるまでに、小児がんの研究がもっともーっと進んでほしいと思い、いまぼくにできることはないか考えました」
舞台に立ち、堂々と話すのは、札幌市に住む小学4年生・青木瑛都くん。
そして始めたのが、「レモネードスタンド」でした。
そんな、小学生たちの「やさしいレモネード」とは?
瑛都くんが立った舞台は、神奈川県で開催された「松下政経塾スピーチコンテスト」。
「レモネードスタンド」とは、小児がんで死亡したアメリカの女の子が、生前、レモネードを販売し、売り上げ金を寄付したことがきっかけになって広まった支援活動です。
瑛都くんはスピーチの中でこれまでの仲間たちとの日々を振り返ります。
「みんなで決めた第1シーズンの目標金額は30万円です。チラシ配布やSNSの拡散、メディアへの取材依頼などを行い、たった3回の開催で目標の30万円を達成しました」
そんな瑛都くんの原動力になったのは、ある近所の小学生の男の子の存在でした。
「いつも幼稚園のバスに送ってくれてた子がいて、その子が急にいなくなっちゃって…」
キャッチボールの相手をしてくれたその男の子が、小児がんの一種=「悪性リンパ腫」になったのです。
審査員からはこんな質問が飛びました。
「みんな他人事ではなく、自分のことと思えるようになるといいよね。そのためには仲間を増やさないといけない。さあ青木君、何ができるかな」
そう問われ、答えを探す瑛都くん…そして。
「やってみたいっていう人がいたら、その人をサポートしてその人が楽しくできるような方法を見つけていきたい」
スピーチコンテストでは見事優秀賞!
そしてこの答えをきっかけに、瑛都君は新たな一歩を踏み出します。
▼小児がんの支援をしたい!9歳の「やさしいレモネード」が新たな仲間との一歩へ
文:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は取材時(2025年2月)の情報に基づきます。