リバーシーバスゲームで62cm頭に良型シーバス3本キャッチ【千葉】流れの変化が肝
体も財布も寒さを感じる11月。こんな季節に夜釣りをするなんて、釣りをしない人から見たら正気の沙汰とは思えないだろう。しかし、寒くなればなるほど熱くなるのがシーバスフィッシングだ。ましてや秋は大型が数釣れる最高のシーズン。本格的な冬が来る前にそんなホットな記事をお伝えしよう。
晩秋の村田川
11月10日(小潮)日中は比較的暖かいこの日、やってきたのは千葉県の村田川。狙うのはもちろん秋の大型シーバスだ。
今年の晩秋の村田川はなかなか厳しく、あまり良い釣果に恵まれていないが、11月ともなればさすがに少しは釣れるだろう。そんな期待をして夕方からまずは中流域の橋脚下へ入った。
バイブレーションを使用
前日の雨で濁りこそいい感じで入ってはないるが、どんよりとした湖面のような水面に生命反応はない。バイブレーションを使い、一通り探ってみたが反応は全くない。だが、水温低下で水が澄むよりこのくらいの濁りは期待できる。そんなふうに思い、水が動き出すのを待つことにした。
食わない時間が続く
しばらくするとわずかに流れが出だしたが、ほとんど動かないのでここを早めに見切って上流へ移動した。
上流域へ到着し、大きな橋脚周りを同じようにバイブレーションで上の層から下の層まで川の中を通してみたが、これまた反応がない。そうこうしているうちに完全に暗くなり、風が吹き出すと同時にお待ちかねの流れが出だした。
ボイルが発生
すると、さっきまで静かすぎる水面だったのがベイトが固まって水面で何かに追われているのが見えた。橋脚の際ではお約束の「食わないボイル」が始まった。
しかし、ここの魚を食わせるのは難しい。そこで再び中流域へ戻って潮が引き切るまでのわずかな時間に賭けてみることにした。
流れを待って62cmシーバス
中流の橋脚下へ入り直し、フローティングミノーのジャークでアピールしながら釣り始める。すると、0時近くなった頃にようやく早い流れとなり、同時にベイトが目の前で激しく終われるようになった。
疲労もピークだが集中して投げ続けると、橋脚付近で強烈なアタリがきた。秋のシーバスらしい強烈なファイトで上がってきたのは、コンディション抜群の62cmのシーバス。この流れを待ったかいがあった。
時合突入で連続キャッチ
そしてここから信じられないような短時間の時合に入る。今までの沈黙がウソのように投げるたびにアタリが手元に伝わる。
今日はルアーを動かした方が良さそうなので気合いのジャークを続けると、ガツン!と強いアタリがあり、これまた体高のある60cm級のシーバスをキャッチ。その後、一匹バラした後にすぐ反応があり、少し小さい50cm級を追加した。ほんの30分程度の短い時合ではあったが、3匹のシーバスをあっという間に手にした。
潮が引いて川底が見え始めたが、ボイルは終わらずまだまだ釣れる気配は十分に感じた。
しかし、気が付けば朝帰り目前の時間となっていたので釣りを終了とした。時合の流れを粘ってものにした。そんな釣行であった。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>