藤波朱理選手が地元の四日市市で金メダルの報告、市からスポーツ特別栄誉賞も贈られる
パリ2024オリンピックのレスリング女子53キロ級で優勝した藤波朱理選手(20)が生まれ故郷の四日市市に帰り、8月29日、森智広市長を表敬訪問して金メダル獲得の報告をした。森市長からは市スポーツ特別栄誉賞が贈られた。藤波選手が市役所ロビーに入った時には職員や市民ら100人余が迎え、大きな拍手で藤波選手をお祝いした。
藤波選手は父でコーチの俊一さんと市役所に到着。1階ロビーで待つ人たちに笑顔で会釈をした。森市長から花束を贈られ、ひとことを求められると、「金メダルを取ることができました。直前にけがをするなど大変な時もあったのですが、多くの方の声援など地元のパワーがあって取ることができました。応援、ありがとうございました」とあいさつした。
花束を贈られた藤波朱理選手
このあと、藤波選手は市役所の来賓応接室で森市長から市スポーツ特別栄誉賞の表彰状などを受けた。また、四日市市議会スポーツ特別表彰が石川善己議長から贈られた。
藤波選手は「この金メダルが小さい時からの一番の夢だったので、金メダルを取ったことをみなさんが喜んでくださることが何よりうれしい」と話した。
森市長が、藤波選手の母校の下野小学校であったパブリックビューイングで地域の人と応援できてうれしかったと伝えると、藤波選手は「パブリックビューイングについては友人からたくさんの報告をもらっていて、ありがたいなと思いました」と答えた。
金メダルを手に記念撮影に応じる藤波朱理選手
集まった多くの報道関係者から今後の目標などを聞かれた藤波選手は「まずは心と体を休め、2年後のアジア大会をめざして目の前のことをしっかりやって、その先にロスがあると思っています。これからも、レスリングを通して日本を明るくできればいいなと思っています」と話した。
藤波選手は、体操競技男子団体の杉野正尭選手(津市出身)とともに三重県の県民栄誉賞を贈られることが決まっている。
四日市市スポーツ特別栄誉賞は、オリンピックやパラリンピックで金メダルを獲得した場合などに贈られる賞で、藤波選手は齋田悟司さん(パラ車いすテニス男子ダブルス)、志土地(旧姓向田)真優さん(レスリング女子)に次いで3人目の受賞。市議会スポーツ特別表彰は志土地(旧姓向田)真優さんに次いで2人目という。
父でコーチの俊一さん(右)と記念撮影に応じる藤波朱理選手