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玉城デニー沖縄県知事「大きな戦略を持って世界に発信していくために…」世界が憧れる沖縄へポテンシャルを価値に沖縄を“再発見”

OKITIVE

沖縄の魅力を価値のある存在として消費者に浸透させ、県内外の多くの人たちに選ばれるための「おきなわブランド戦略」についてのトークイベント(沖縄県商工労働部グローバルマーケット戦略課主催)が那覇市のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城で開催された。

テーマは「世界が憧れる沖縄へ ポテンシャルを価値に」。沖縄のリーディング産業としての観光のブランド力を地域の“稼ぐ力”に繋げることを目的に据え、基調講演とトークセッションが行われた。

尽きることのない沖縄のポテンシャル

イベントの後半に行われたトークセッションでは、「伝える人・作る人・繋ぐ人」といった活動分野の違うそれぞれの立場からの話を交差させていくことで、おきなわブランドの確立と未来のためにどのような視点やアクションが必要なのかを考えた。 玉城デニー沖縄県知事、プライベートマルチコンシェルジュの下地めぐみさん、木地師(きじし)の渡慶次弘幸さんと妻で漆師(ぬし)の愛さん、瑞穂酒造の取締役製造部長・仲里彬さんの5人が登壇し、それぞれ自身の取り組みや活動を紹介した。 沖縄DFSでロイヤルカスタマー(=特定の企業や商品、ブランドに信頼を寄せている顧客 )向けのサービス向上に取り組んでいる下地さんは、人とのつながりを求める傾向にある顧客に対しては「パーソナルなおもてなしがすごく重要だと考えています」と説明。 ①沖縄の食へのフォーカス、②イベントの開催、③予想を超える体験という3つの要素を重視していることを示し、「自身の仕事にプラスして、地元の素晴らしいモノやコトの価値を繋いでいくことも、“伝える人”としての使命だと思います」と話した。 名護市に工房を構える「木漆工とけし」の弘幸さん・愛さん夫妻は、沖縄と石川県の輪島で木工と漆の修行を積んだ後に独立。現在は沖縄の素材や文化を取り入れた作品を作り上げ、国内外から評価されている。 木工職人としての活動は「“足元を掘っていく作業”の連続だった」と弘幸さん。沖縄で輪島の漆器を作っても感覚的にしっくりくることがなく、沖縄の素材での作品づくりにシフトし、素材に合わせて技術の応用を模索したことで現在のスタイルにたどりついたという。 「沖縄のポテンシャルは尽きることがなくて、楽しくて仕方がないですね。やり続けていると、誰かが気にして見にきてくれて、そこから仕事に繋がっていくような流れができています」

「沖縄だからできること、私たちだからできること」

瑞穂酒造で伝統的な酒造りを革新し、新しい価値を創り出す活動をしている仲里さんは、泡盛の蒸留技術をベースにジンやラム、リキュールの開発に精力的に取り組んでいる。 沖縄の特産物である黒糖の需要が落ち込み、過剰在庫を抱えた現状を解決するために「沖縄だからできること、私たちだからできること」として、農家、研究機関、トップバーテンダー、デザイナーなどさまざまな分野との連携をした上で新たなラムの開発・研究に勤しんだ。その結果、国内外で注目される世界基準のラムを作り上げる「ONERUM」プロジェクトを遂行した。 「私たち瑞穂酒造だけではできることは少ないかもしれませんが、コラボレーションで色んな方々の力をお借りしながら沖縄からできること、私たちができることを研鑽して、繋ぎながら未来をつくることができる。そんな取り組みをこれからも進めていきたいなと思っています」

登壇者たちの話を受けて、玉城知事は「沖縄のブランドを高めていくために、沖縄が持っている当たり前のソフトパワー、自然や伝統文化、人情など、柔らかいけれども確かな力を持つことが土台になっていることがよくわかりました」とコメント。 その上で「おきなわブランド戦略」の実現を目指す沖縄の未来については「決して何もないところに何か新しいものを作り上げようというのではなく、今あるものをしっかりともう一度見つめ直して繋いでいくことが重要です。たくさんの方々と連携していきながら、大きな戦略を持って世界に発信していくためにも、これからもみなさんで一緒に作っていきましょう」と呼びかけた。 > 株式会社 刀 森岡毅氏”おきなわブランド戦略”基調講演

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