2人目出産が怖すぎて…悩んだ末に無痛分娩。その結果は…
二人の男の子のママ兼ライターの“ぱんだぱん”です。長男の出産で緊急手術を受けたことから、二人目は無痛分娩を選択しました。無痛分娩と言っても、実際には和痛分娩で、痛みが全くなかったわけではありません。いろいろハプニングはあったものの、「無痛分娩にしてよかった」と思えた私の体験談を紹介します。
私が「無痛分娩」を選んだ理由。それは…
長男の時は自然分娩で出産しましたが、産道裂傷による大量出血で緊急手術。それ以来、出産にマイナスのイメージしか持てず、「二人目は考えられない」と思っていた私。しかし、一人で遊ぶ長男の姿を見ているうちに、弟か妹がいたらいいな、と思うようになりました。
二人目を計画し、タイミング療法での妊活で半年後に第二子を授かることができました。実はこの頃から無痛分娩(和痛分娩)で出産すると決めていました。
当時、一人目の大量出血は、出産間近の妊娠40週で高血圧気味になったことが要因のひとつだと先生に言われました。
第二子を妊娠している間に、妊娠高血圧症候群になった人にとって、赤ちゃんへの血流をよくするために無痛分娩がおすすめという説があることを知りました。自分なりに無痛・和痛分娩についてよく調べ、産院の先生にも出産に関する不安や疑問を相談して、この出産方法を選択しました。
妊娠中も気が抜けない、次々と起こるハプニング
妊娠期間中は、妊娠5ヶ月で切迫流産、妊娠8ヶ月には切迫早産のため張り止めの薬を飲むことになるなど、順調とは言えないものでした。それでも、家族がサポートしてくれたおかげで、無事に臨月を迎えることができました。
そして、正期産の妊娠37週に入ったその日の夜、突然の破水が…。
すぐに病院へ向かいましたが、陣痛は起こらず、子宮口も2.5cmほどしか開いていませんでした。しかし、完全破水していたので、その日はそのまま入院することに。
翌朝まで陣痛がなかったら、陣痛促進剤と麻酔を入れてお産を進めることとなりました。
麻酔でいきめない! 無痛分娩って意外と大変
陣痛が始まらなかったこともあって、翌日、陣痛促進剤を使って、いよいよ出産が始まることとなりました。無痛分娩に備えて麻酔の管を腰から入れたのですが、神経にあたったのか、右足だけビーンと痺れる感じがしました。向きを調節してもらい痺れはなくなりましたが、かなりの不快感があったことを今でも覚えています。
次に、少量の陣痛促進剤と麻酔を交互に入れ始めました。麻酔で陣痛を弱めるとお産が進まなくなってしまうので、陣痛促進剤と交互に入れてお産を進めるとのことでした。初めての無痛分娩で不安はありましたが、病院へ到着した夫が長男の様子を教えてくれたり、話し相手になってくれたり、とても心強かったです。
そして、次第に子宮口が開き、痛みも強くなっていきました。しかし、いきんでみても、麻酔が効いていたためか力が入らず、赤ちゃんもなかなかおりてきません。
とうとう先生が分娩台に上がり、私にまたがっておなかを押して、ようやく赤ちゃんが生まれました。いきめない苦しさからの解放と、赤ちゃんが元気に生まれて力いっぱい泣いてくれた安心感から、自然と涙が出てきました。
まさかの救急搬送… いろいろありすぎた出産直後
出産後に傷口を縫合していると、直腸まで切れていることが分かりました。外科手術が必要とのことで、生まれたばかりの赤ちゃんを産院に残し、私は救急車で市立病院の産婦人科へ搬送されました。
無事に私の手術は終わり、翌日には赤ちゃんも私のいる病院へ転院。一週間後に私は退院しましたが、赤ちゃんは黄疸があったため、私よりも1日遅れの退院となりました。
出産、手術と大変な出来事が続いた1週間でしたが、回復の速さに自分でも驚いています。退院後は頻回授乳による寝不足はあったものの、すぐ自分で赤ちゃんのお世話がしっかりできるようになりました。産後2ヶ月が経つ頃には、少しずつ在宅の仕事も再開しました。
妊娠37週0日で出産した赤ちゃんは、体重2686g、身長50cmで少し小さめでしたが、元気に生まれてきてくれました。黄疸は光線療法ですぐに治り、1ヶ月健診でも問題ありませんでした。自分のこと、赤ちゃんのことを考えて選んだ無痛分娩ですが、最初は不安や疑問がたくさんありました。自分が納得するまで先生に相談できたおかげで、安心して出産を迎えることができたと感じています。
[ぱんだぱん*プロフィール]
夫と長男、次男の4人家族。主婦業のかたわら、フリーランスでライティングなどの仕事をしています。夫は早朝に出勤し帰りも遅く、ワンオペ育児になることもしばしば。代わりに休日はのんびりとさせてもらっています。最近次男の夜泣きが増えて寝不足続きの毎日です。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。