石川小・種田さん ウクレレで世界一 ハワイで100人の頂点に
ウクレレ奏者による国際大会「INTERNATIONALUKULELECONTEST」の授賞式が先月26日に行われ、石川小学校4年の種田宗祐さんが世界一の栄冠を手にした。
コンテストには、世界中から年齢を問わず約100人のウクレレ奏者がエントリー。演奏動画の審査で選ばれた上位5人は、ハワイ・オアフ島で行われるフェスティバルに出演できる。
種田さんは「大会MVP」「ソロボーカル部門1位」「グランドチャンピオン」をトリプル受賞。動画は鵠沼海岸で種田さんの母親が撮影した。『レッペウラウラ』という、真っ赤なとさかを持ったニワトリを追うカウボーイを歌った曲目を披露した。
曲を選んだ理由は、通っている教室の先生が演奏する姿を見て「かっこいい」と感じたためだ。全編ハワイ語の歌詞だが、ノートに書き写して意味を調べるなど、情景を上手く伝えるために研究した。さらに先生から、羽根をばたつかせるニワトリを表現する弦の鳴らし方を伝授され、本番でも実現できるよう練習を重ねた。
審査員は「感動した」と種田さんのパフォーマンスを称賛。「1位になれてうれしかった」。結果発表の翌日にメインステージで演奏した時、改めて世界一の実感が芽生えた。初めて訪れるハワイで、大勢の前で慣れない言語を操る体験にはじめは緊張したものの、観客から歓声が上がると「とてもうまくいった」と満足感を味わった。
5歳からクラシックギターを習い始め、6歳でウクレレを弾き始めた種田さん。「小さいのでどこにでも持っていけるし、ハワイアンもポップスも弾ける」という特徴に魅力を感じ、すぐにのめり込んだ。現在は月1回のレッスンのほか、動画での添削、朝練習や放課後に約2時間の練習を続けている。「上達するコツは毎日ウクレレを持つこと。どんなに忙しくても1日に5分は触れることを心がけている」。最近では、発表会や父が運営するSNSに動画を投稿するなど、活動の場を広げている。
将来の夢はプロのウクレレ奏者になること。「これからはフラダンサーの伴奏などをたくさんやりたいし、自分もフラダンスをやってみたい」と、世界一の次の目標を語った。