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伝統の雅、牧野家のひな人形を間近に 長岡藩主牧野家ゆかりのひな人形が勢ぞろい (新潟県長岡市)

にいがた経済新聞

展示室には、牧野家ゆかりのおひな様が並ぶ

長岡藩主牧野家に伝わる格式あるひな人形を紹介する「長岡藩主牧野家ゆかりのおひなさま展」が、長岡市立科学博物館の企画展示室で始まった。会期は2025年2月14日から3月9日まで。参加費は無料。

今回の展示では、牧野家が代々受け継いできたひな人形や豪華なお道具類を100点ほど公開する。目玉は、牧野忠昌名誉館長の母親で、牧野家第16代・忠永氏の妻である元子(はつこ)氏旧蔵のひな人形。元子氏は京都高倉家の出身。同家は古くから宮中の装束に通じ、装束の着装と調進の御用に当てられた。そのため、御内裏様の黒地の束帯など、高倉家ならではのこだわりが細部にまで再現されている。元子氏の所有を示す「扇印」」の御印(おしるし)入りの木箱にも注目だ。

母・元子さんゆかりのひな人形の前に立つ牧野忠昌名誉館長

ひな人形の他にも、付属のミニチュアお道具類も展示。「これらの道具は、一度に全て揃えたわけではなく、成長などに併せて少しずつ増やしていったようだ」と語るのは、同館の武藤真由学芸員だ。

他にも、元子氏が嫁入りの際に、持参した道具類も併せて展示する。「ひな人形の道具類は、実物の嫁入り道具を精巧に再現したもの。展示室で、本物の道具と見比べてみて、是非、当時の職人の技巧を楽しんでいただきたい」と牧野名誉館長は語る。

「一つひとつ品物を増やしていったようだ」と語るのは同館の武藤真由学芸員

細部にまでこだわった意匠や着装で、江戸時代から明治時代にかけての伝統文化を感じることができそうだ。

3月1日午前10時からは牧野名誉館長による展示解説が行われ、展示品の歴史的背景や見どころが語られる予定だ。牧野家の歴史とひな祭り文化を感じるこの機会、春の訪れをひな人形と共に楽しんでみてはいかがだろうか。

【イベント情報】

開催期間:2025年2月14日(金)~3月9日(日)
会場:長岡市立科学博物館 企画展示室
参加費:無料
問い合わせ:科学博物館(TEL 0258-32-0546)

(文・写真 湯本 泰隆)

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