「2025年は大型エビが狙える!」浜名湖『えびすき漁体験』でクルマエビ100匹をゲット!
5月末日に、浜名湖の『えびすき漁』に今年も挑戦してきた。我が家では毎年の恒例行事となっているが、毎回絶対に楽しいアクティビティである。大きなエビが多く、今年も『掬(すく)って楽しい、食べて美味しい』えびすき漁を堪能できたので、その様子をレポートする。
2025年の『えびすき漁』
浜名湖の今切口で行われる『えびすき漁』。流れてくるエビやカニを網ですくうだけでなく、ルアーや泳がせ釣りで巨大スズキも狙えるこのアクティビティは年々その面白さが知られてきており、週末の予約は瞬く間に埋まってしまうほど。
今年も大人気となっているが、当日船頭さんに伺ったところでは「今年はエビの数が少なくて3桁に行かない日も多い」と少し不調らしい。
海況とくじ引きの結果は?
しかもこの日は南風が収まらず、水面がバシャバシャと波立っていた。そのため、エビが水面の少し下に潜ってしまい、すくうのが難しくなるという。
さらに追い打ちをかけるように、ポイント選びのくじ引きは一番最後。端っこのハズレポイントになってしまい「今日はちょっと厳しいかもしれないね」と暗雲漂う出船となってしまった。
クルマエビが続々!
しかし、そんな不安は杞憂だった。ポイントに船を係留し水面を覗くともうクルマエビが流れてきているのである。ハズレポイントなのも水面が荒れているのも関係なかった。
すぐさま網を構えてすくい上げていく。20分おき位にパタパタっと固まって流れてくるので「あれエビ!」「そっち行った!」などとお互いに声を掛け合いながらクルマエビをすくっていく。万が一見逃してしまっても船頭さんが拾ってくれるので安心である。
サイズが大きい!
そしてすくったエビを見てビックリ、今年のクルマエビはこれまでにないほど大きいのである。ものによってはいつものサイズの3倍ほど、20cmは超えていようかというサイズに興奮。時間いっぱいまでエビをすくい続けた。
並行して泳がせ釣りも
筆者はエビの合間に泳がせ釣りも楽しんだのだが今年は苦戦した。例年であれば釣堀の様に無数に見えるスズキの魚影が一切見えず小魚ばかり。たまに見られるデカい魚はダイナンウミヘビ……といった感じで魚の気配はあまり感じられなかった。
餌にした小魚が逃げる気配すらないのである。最初は手持ちで誘っていたがその分エビを見逃すことになるので勿体ないことこの上ない。船頭さんに「置き竿で掛かるかもしれないよ。ときどきタックルを引きずり込むような大物が掛かるから、落とさないように縛っておいてね」と言われたのを機に置き竿にしておいた。
置き竿に30cm級セイゴ
30分程夢中でエビをすくい続け、ふと竿を見ると生命感がある。特段大きな引きでは無かったが、上げたら30cmそこそこのセイゴが掛かっていた。餌にした背掛けのサッパが見事に飲み込まれていた。
この後も置き竿は続けたが最後までアタリなし。他にもヒイラギやエビなどを試したが喰われることすらなかった。下船後に聞いたのだが実は特エサはイワシ。暴れるのが良いとの事で来年は是非試してみたい。
泳がせ釣りのタックル・仕掛け
泳がせ釣りと言ってもターゲットはスズキで、大きくても3kg程度の魚なので大げさなタックルは必要ない。筆者は4番電動ジギングロッドにシマノ300番ベイトリール、1.2号ラインに40lbリーダーというアンバランスなタックル構成だったが何の問題も無かった。
強めのスピニングタックルを持っていけばルアーも楽しめるかもしれない。仕掛けは自作した胴突き仕掛けで、4号フロロで幹50cm・枝50cm・捨糸50cmにがまかつの管付きヒラメ鈎8号を結わえたもの。それに60号のオモリを付けた。
仕掛けは受付の際にこだわりのご当地仕掛けを買うこともできる。筆者は材料が手元にあるので作ってしまったが、購入した方が状況に適していると思う。
最終釣果と料理
最終釣果はクルマエビが約100匹・ワタリガニ1匹・スズキ1匹・コノシロ等小魚が6匹ほどと少な目だったが、筆者の家族4人+両親で十分楽しめることができた。
特に大きいエビは身がしっかりしていて食べ応えがある上に殻も剥きやすいので、刺身や沖漬けで食べたのが絶品。
小ぶりなものはかき揚げやから揚げが定番。殻付きのまま調理できるため、手間いらずで美味しく仕上がる。
今後の展望
今年はエビが大きく色々な料理が試せるので食べるのが楽しい。また、他のお客さんが1mほどのスズキを上げていたので良い日に当たればルアーや泳がせ釣りも十分楽しめそうである。
例年であればこれからエビはますます大型になり、魚影も濃くなっていく。水温の上昇と共に期待できるのではないかと筆者は思う。
すでに予約が埋まりつつあるが、まだまだ参加は可能である。他ではなかなか体験できない『えびすき漁』、ぜひ一度試してみてはいかがだろうか。お問い合わせは極漁丸(きょくりょうまる)まで。
<黒犬ちこり/TSURINEWSライター>