地球上で最も危険な職業「飽和潜水士」とは?『ラスト・ブレス』ほか〈海の日〉に観たい“海で戦う”映画6選
クジラ、サメ、天然ガス…危険だらけの“海”映画
本日7月21日は「海の日」! 煮えたぎる酷暑のなかビーチやプールで過ごすのもいいですが、涼しい自宅で“海映画”を観て過ごすのもオツというもの。そこで今回は、<海で闘う人々>が主人公のアツい映画を6作ドドッとご紹介。
彼らが闘う相手は、クジラから巨大ザメ、はたまた天然ガスから“海そのもの”まで……! もちろん過去作だけでなく、9月公開の超サスペンスフルな新作“海”映画『ラスト・ブレス』も一足先にご紹介。ぜひ、この機会に映画で海を感じてみては?
🌊『グラン・ブルー』(1988年)
フリーダイビングの世界記録に挑む男たちの友情と葛藤を描いた映画。監督はスキューバダイビングのインストラクターを両親に持ち、小さい頃からダイビングに没頭していたという巨匠リュック・ベッソン。主人公たちは実在のダイバー、ジャック・マイヨールとエンゾ・マイオルカをモデルとしている。公開当時、若者たちの絶大な支持を集め、フランス全土で1000万人以上を動員。「Grand Bleu Generation」と呼ばれる社会現象にまで発展した。今年の8月に『グラン・ブルー 完全版 4K』として日本でも再上映される。
監督:リュック・ベッソン 脚本:リュック・ベッソン、ロバート・ガーランド
出演:ロザンナ・アークエット、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノ
🐳『白鯨との闘い』(2015年)
アメリカの国民的名著「白鯨」のモデルとなった捕鯨船の実話を映画化した作品。のちに「白鯨」を著すことになる新進作家ハーマン・メルヴィルが、捕鯨船<エセックス号>沈没事故の生き残りのもとを訪ねる。彼は事故について話すことを渋るが、次第にエセックス号の船員と白鯨との信じられない闘いの日々を語り始めるのだった……。監督は『アポロ13』や『ダ・ヴィンチ・コード』のロン・ハワード。クリス・ヘムズワースを始め、キリアン・マーフィー、トム・ホランド、ベン・ウィショーら、今やハリウッドの第一線で活躍する若手俳優たちの若々しい演技にも注目だ。
監督:ロン・ハワード 脚本:チャールズ・リーヴィット
出演:クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、キリアン・マーフィー、ベン・ウィショー、トム・ホランド、ブレンダン・グリーソン
🧯『バーニング・オーシャン』(2016年)
2010年に起こった「メキシコ湾原油流出事故」をモチーフとした災害パニック映画。海底油田から逆流した天然ガスへの引火によって、メキシコ湾沖が一面火の海と化すなか、施設内に126名の作業員が閉じ込められてしまう。そんななか、被害の拡大を食い止めようとする作業員の懸命な姿と、彼らの決死の脱出が壮大なスケールで描かれる。ハリウッドスターたちの演技も見どころで、キャストにはマーク・ウォルバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチに加え、ケイト・ハドソンら豪華俳優陣が名を連ねている。
監督:ピーター・バーグ 脚本:マシュー・マイケル・カーナハン、マシュー・サンド
出演:マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ、ジーナ・ロドリゲス、ディラン・オブライエン、ケイト・ハドソン
🏖️『ベイウォッチ』(2017年)
『ワイルド・スピード』シリーズのドウェイン・ジョンソンと『アイアンクロー』のザック・エフロン共演で、人気テレビシリーズ「ベイウォッチ」をリメイクしたアクションコメディ映画。水難救助隊“ベイウォッチ”の熱血リーダー・ミッチと生意気な新人・マットはある日、炎上する小型船で不審な死体を発見する。彼らはその真相を探るため、とあるクラブに潜入捜査をすることになるのだが……。主演ふたりの鍛え抜かれた肉体と体当たりのアクション、さらにはブラックジョークが飛び交うふたりの掛け合いにも注目だ。
監督:セス・ゴードン 脚本:ダミアン・シャノン、マーク・スウィフト
出演:ドウェイン・ジョンソン、ザック・エフロン、プリヤンカー・チョープラー、アレクサンドラ・ダダリオ
🦈『MEG ザ・モンスター』(2018年)
『トランスポーター』や『エクスペンダブルズ』のジェイソン・ステイサムを主演に迎え、海で活動するレスキュー・チームと200万年前に絶滅した巨大ザメ<メガドロン>との格闘を描いた海洋パニックアクション。体長23メートル、体重20トンのメガトロンが真っ暗な深海から突然現れるシーンは観客の度肝を抜いた。全世界で大ヒットし、『ジョーズ』を抜いてサメ映画史上最高額の興行収入を記録。2023年には、主演のジェイソン・ステイサムやクリフ・カーティスが続投し、さらにスケールアップした続編『MEG ザ・モンスターズ2』が公開された。
監督:ジョン・タートルトーブ 脚本:ディーン・ジョーガリス、ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー
出演:ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン、レイン・ウィルソン、ルビー・ローズ、ウィンストン・チャオ、クリフ・カーティス、マシ・オカ
🤿『ラスト・ブレス』(2025年9月26日公開)
“究極の悪夢”というべきシチュエーションにひとり取り残されたダイバーの運命を描くサバイバル・スリラー。
世界中の海底に張り巡らされたパイプラインや通信ケーブルを守る<飽和潜水士>は、“地球上で最も危険を伴う職業”のひとつと言われているが、本作の主人公は命綱を失い、海上からの酸素供給も絶たれたまま深海に置き去りにされてしまう。驚くべきことに、本作は実際に起こった潜水事故を緻密なリサーチに基づいて映画化したトゥルー・ストーリーでもある。
キャストは米アカデミー賞®に3度ノミネートされた実績を持つウディ・ハレルソンに加え、マーベルのスーパーヒーロー映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のシム・リウと、Netflix「ピーキー・ブラインダーズ」の若手俳優フィン・コールが迫真の演技を披露している。
監督のアレックス・パーキンソンは、2019年に発表した同名ドキュメンタリー映画で大反響を呼び、題材となった潜水事故の裏側を知り尽くしたフィルムメーカー。劇映画ならではのスケール感とダイナミズムを打ち出し、閉所恐怖症的なスリルがみなぎる水中シーンでは、このジャンルの最高峰である『ゼロ・グラビティ』を彷彿とさせる圧倒的な没入感を創出した。
映画『ラスト・ブレス』は9月26日(金)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー