油は入れちゃダメ!「ウインナーが格段においしくなる」焼き方とやりがちなNG調理法
ホテルみたいに美味しいウインナーが食べたい!
精肉に比べ賞味期限が長く、冷蔵庫にストックしておくと安心・重宝する食材のウインナー。
しかし、多くの人が無意識にやってしまいがちな残念な使い方もあるようです。
ここでは、そんなウインナーにまつわるNG調理法と美味しい食べ方を丸大食品の方に伺いました。
ウインナーを焼くときやりがちな3つの「もったいない」
【もったいない・その1】ウインナーを切らないで!
丸大食品の担当者によれば、天然腸のウインナーを食べるときやってしまいがちな食べ方は、大きく3つあると言います。
まず1つ目は「ウインナーは切らないで!」。
よく輪切りにして使う人が多いと思いますが、メーカーは推奨しないとのこと。
何故なら「天然腸のウインナーを食べるとき、半分に切ったり、細かく切ってしまうと、肝となる『パリッと食感』がなくなってしまうから」だと言います。
【もったいない・その2】ウインナーに切り込みを入れないで!
2つ目は「ウインナーに切り込みを入れないで!」というもの。
一般に、「切り込みを入れたほうが火の通りが良くなる」と思われますが、実は、デメリットがあるそうです。
「切り込みを入れて焼くと、中の脂が出てしまい、全体の旨みが逃げてしまいます。そもそもウインナーはすでに調理済みのものを販売しているので、『よく焼き』にしなくても食べられます」
言い換えれば、火入れし過ぎてもせっかくの旨み設計が崩れてしまうとも言えそうですね。
【もったいない・その3】ひと口目は調味料をつけないで!
そして、3つ目は「ひと口目は調味料をつけないで!」というもの。
ウインナーをより美味しくいただくためにマスタードなど調味料をかけたくなりますが、これもひと口目は控えてほしいとのこと。
「ウインナーはそのままでも美味しく食べられるように味付けが工夫されています。ひと口目は何もつけずに食べてみてください」
確かに、調味料をつけすぎて「しょっぱくなった」という経験は筆者にもあります。
まずは食材を信じ、それを基本として自分好みに味付けしていくと良さそうです。
正しい焼き方はじっくり丁寧に焼く「熟焼」
ここまでウインナーの「美味しさを損ねる」3つを紹介しましたが、恥ずかしながら筆者は全部やっていました。
では「正しい焼き方」について、丸大食品担当者に「熟焼」というベストな方法を教えていただきました
1. 油を引かずに、ウインナーと大さじ1の水を入れ、蓋をしてから火にかける
2. 2~3分、ときどきフライパンを揺らしながら、蒸し焼きにする
3. フタを取り、残った水分がなくなるまで転がしながら焼く。表面にツヤが出てきて、軽く焼き色がついたら完成
さらに担当者はこのように補足してくれました。
「初めに『蒸し焼き』にすることで、中心部まで温められます。水分がなくなるまで転がして焼くと、表面にツヤが出て、パリッとした食感になります」
「熟焼」は油不使用、手間も時間もかからず良いことづくめに感じます。
丸大食品の看板食品「燻製屋」
今回、話を伺った丸大食品の看板商品とも言えるウインナーは「燻製屋」。
ウインナーは、忙しい朝にお弁当の時短アイテムとしても重宝します。
「サンドにするのもおすすめです。ピタパンサンドなら彩りも華やかに、野菜もとることができます」と担当者。
ウインナーという手ごろな商品を使いながらも、見た目と味の両方をかなえるサンドは手抜きにみせたくない時にも良いかもしれないですね。
最後に改めて、ウインナーに対する思いを担当者に聞きました。
「ウインナーを展開するメーカーさんは各社ともこだわりがありますが、『燻製屋』シリーズは、塩漬肉を72時間じっくり熟成することで、肉のもつうま味を引き出しています。ぜひ『熟焼』で、お客様ならではの食のシーンがより豊かになることを願っています」
(うまい肉/ネタマッチ編集部)