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味が濃くておいしいだけでなく、栄養価の高い旬野菜。今は冬野菜が旬ですが、組み合わせることでさらなる健康効果が期待できる食材があるのだそう。今回は、老舗の青果仲卸業「小林青果株式会社」さんに”代表的な3つの冬野菜と食べ合わせのよい食材”について教えていただきました。

教えてくれたのは……小林青果株式会社さん

創業以来70年以上にわたり、北九州中央卸市場にて青果の生産者と小売店舗のバイヤーを結ぶ仲卸業を営む小林青果株式会社。九州各県だけでなく、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届けしている。安全で安心できる食品の提供はもちろん、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼を大切にしている。

”旬の野菜”にはメリットがいっぱい！

野菜にはそれぞれ、一番おいしく栄養価の高い”旬”の時期があります。おいしさがピークを迎え、多くの栄養素を含み、低価格で入手しやすいというメリットだらけの旬野菜ですが、小林青果株式会社さんによると、旬の野菜と組み合わせることでさらに栄養バランスがよくなる食材があるのだそう。
今回は、今の季節の代表的な旬野菜である、白菜、大根、レンコンと相性のよい食材について教えていただきました。

1．【白菜】と相性のいい食材は？

にんじん

にんじんはビタミンＡ（βカロテン）を多く含む野菜で、白菜のビタミンＣと組み合わせることで抗酸化作用が強化されます。

ほうれん草

ほうれん草は鉄分やカルシウムが豊富で白菜と組み合わせることで吸収率が向上します。特に女性にとって不足しがちな鉄分を効率よく摂取できます。

キノコ類

キノコ類は食物繊維が豊富で、白菜と一緒に摂取することで腸内の善玉菌を増やす効果が期待できます。またキノコに含まれるビタミンDが白菜に含まれるカルシウムの吸収をサポートします。

白菜に含まれるビタミンCや酵素は加熱によって壊れやすい性質があります。電子レンジを利用し調理時間を短縮したり、蒸すなどして養分を効率よく摂取できるように工夫してください。

2．【大根】と相性のいい食材は？

魚

大根おろしと一緒に食べると、消化を助ける酵素が含まれているため、分解しやすくなります。

豚肉

大根にはビタミンCが豊富に含まれており、豚肉のビタミンB1と一緒に摂取することで、疲労回復効果が期待できます。

昆布

大根と昆布を一緒に煮ると、昆布の旨味成分が大根に染み込み、風味が増します。また、昆布のミネラルが大根の栄養吸収を助けます。

３．【レンコン】と相性のいい食材は？

鶏肉

レンコンと鶏肉は、煮物や炒め物でよく使われる組み合わせです。鶏肉の旨味がレンコンに染み込み、おいしく仕上がります。また、鶏肉にはタンパク質が豊富に含まれており、レンコンの食物繊維と組み合わせることで、栄養バランスがよくなります。

にんじん

レンコンとにんじんは、味噌汁や煮物で相性抜群です。にんじんの甘みがレンコンのシャキシャキ感とよく合います。さらに、にんじんにはビタミンAが豊富に含まれており、レンコンのビタミンCと組み合わせることで、抗酸化作用が期待できます。

ごま

レンコンのきんぴらにごまを加えると、香ばしさが増し、栄養価もアップします。ごまにはカルシウムや鉄分が含まれており、レンコンの食物繊維と一緒に摂取することで、骨や血液の健康をサポートします。

梅干し

レンコンの梅和えは、さっぱりとした味わいで食欲をそそります。梅干しの酸味がレンコンの食感とマッチします。梅干しにはクエン酸が含まれており、疲労回復効果が期待できます。

いかがでしたか？　昔から食べられてきた定番の組み合わせだけでなく、これまで知らなかった意外な組み合わせもあったのではないでしょうか。
今が旬のおいしい野菜に、今回こちらでご紹介した食材をぜひ上手に組み合わせてみてくださいね。

鈴木杏／ライター