会場は爆笑の渦に 伊勢原素人落語大会 天祖亭媛堵さんに栄冠
アマチュア落語家が古典落語を競う「第四回伊勢原素人落語大会〜大山詣りのまちで〜」が2月11日、市民文化会館で開催された。
大会は、日本遺産認定のまち伊勢原で古典落語を通じて次世代につなげる笑いの文化を育もうと、市民らで組織する実行委員会(旗川英明実行委員長)が主催。
この日は、最年少は9歳、北は宮城から南は熊本など県内外から50人以上のアマチュアが集結。3会場で行われた予選を通過した上位6人が、高座に上がり、得意の一席を熱演した。
旗川実行委員長は「バラエティに富んだ演者さんが全国から参加してくれた。日本遺産のまち大山の麓の伊勢原でスタートしたこの大会を第5回、6回と続けていきたい」とあいさつ。萩原鉄也伊勢原市長は「年々レベルが高くなっていると聞いており、非常に楽しみ。笑いは百薬の長、大いに笑って免疫力をアップし、健康になっていただければ」と述べた。
審査は、市内下糟屋出身の三遊亭遊吉さんをはじめ、東大竹出身の金原亭小馬生さん、板戸出身の昔昔亭喜太郎さん、秦野市出身の春風亭一左さん、旗川実行委員長が務めた。
決勝には葵家金太郎さん、天祖亭媛堵(てんそていえんど)さん、上州亭楽々さん、一め家さんすけさん、清洲家笑美瑠さん、鶴亭律丸さんが進出し、得意の演目を披露した。
栄冠を手にした『熊の皮』を披露した天祖亭媛堵さん。三遊亭遊吉さんは「めちゃめちゃ面白かった。素人落語らしからぬところがあった。この間の横綱より満場一致で決まった」と会場の笑いを誘った。
2位は葵家金太郎さんの『藪入り』、一め家さんすけさんの『疝気の虫』が3位入賞を果たした。入賞者には旗川実行委員長から景品や賞金が贈られた。