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「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のテーマ曲・BGM一覧!楽曲解説を使用場面とともに紹介

ciatr[シアター]

バック・トゥ・ザ・フューチャー

公開から30年以上経っても、今なお愛されるSF映画の傑作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。さらに本作を盛り上げるのは、そのテーマ曲や劇中のBGMですね。

名作のサウンドトラックには必ず名曲が使われているもの。誰もが知るあのメインテーマから、印象的なシーンで流れたBGMまで、余すところなく紹介します。

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「Back To The Future」:アラン・シルヴェストリ

マーティが初めてデロリアンでタイムトラベルに飛び立つシーンなど、劇中の随所で流れ、3部作全てのメインテーマとなっているこの曲。「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』といえばこれ!」という人も多いのではないでしょうか。

この曲を手掛けたのは、アラン・シルヴェストリ。彼はロバート・ゼメキス監督の前作『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』(1984年)以降、2020年の『魔女がいっぱい』や2022年の『ピノキオ』まで、全てのゼメキス監督作で音楽を担当しています。

近年では、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)や「アベンジャーズ」シリーズの作曲家としても知られ、これまで数多くの大作映画の音楽を手掛けてきました。

「The Power Of Love」:ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース

マーティがドクの家から、スケボーに乗って学校へ向かうシーンにかかっていたヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「Power of Love」。本作のもう1つのテーマ曲といえばこの曲です。

監督のゼメキス、製作総指揮のスティーブン・スピルバーグ、脚本を担当したボブ・ゲイルは、マーティがヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのファンという設定のため、彼らに映画のための曲を書いてほしいと依頼しました。映画音楽を担当したことのないルイスは、どんな曲が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にふさわしいのかわからず不安だったとか。

しかし映画のことは意識せず、単純に彼が書いた曲が欲しいと説得したそうです。そうして完成した「Power of Love」は映画のヒットともに全米チャート1位を記録し、バンドの代表曲になりました。

ちなみにヒューイ・ルイス&ザ・ニュースは、映画序盤のバンドオーディションのシーンにカメオ出演しています。

「Time Bomb Town」:リンジー・バッキンガム

家族と食事をとった寝てしまったマーティ。その後、彼はドクからの電話で起こされます。このシーンでラジオから流れているのは、イギリスのロックバンド、フリートウッド・マックのギタリスト、リンジー・バッキンガムによる「Time Bomb Town」です。

フリートウッド・マックは1998年に「ロックの殿堂」入りも果たしている伝説的なバンド。

この曲も「BTTF」のサントラ用に提供されたものです。タイトルにある「時限爆弾」も、時間をテーマにしている本作にぴったりですね。

「Mr. Sandman」:ザ・フォー・エイセス

1955年にタイムスリップしてしまい、なんとかヒルバレーの町にたどり着いたマーティ。信じられないといった顔で、彼にとってはレトロに感じられる当時の風景を見回していたときにかかるのが、ザ・フォー・エイセスの「Mr. Sandman」。

この曲は1954年に全米ナンバーワンを獲得した曲で、この選曲からもマーティが時代をさかのぼったことが示されています。また「サンドマン」とは欧米の伝承の1種で、魔法の砂で人々を眠りにつかせる妖精のこと。「ミスター・サンドマン、私に良い夢を見させてください」と歌われています。

この曲を歌ったザ・フォー・エイセスは、4人組の男性コーラスグループ。ミリオンヒットを5曲生み出し、当時の記録を塗り替えるほど、1950年代には大人気のアーティストでした。

「Ballad of Davy Crockett」:フェス・パーカー

電話を借りるため、マーティはダイナーに入ります。そこのジュークボックスから流れていたのは、フェス・パーカーの「Ballad of Davy Crockett」。

この曲はもともと1955年に公開されたディズニー映画『デイビー・クロケット 鹿皮服の男』のテーマ曲でした。デイビー・クロケットは、テキサス独立戦争の英雄で、その伝説は何度も映画化されています。そしてこのテーマ曲も、多くのシンガーに歌い継がれてきました。

この曲が新曲として宣伝されていることからも、マーティがタイムスリップした先が1955年であることがわかります。

「The Wallflower」:エタ・ジェイムズ

マーティの父ジョージは、のちにマーティの母となるロレインをダンスパーティーに誘うため、マーティが電話を借りたのと同じダイナーに入ります。このときジュークボックスからは、エタ・ジェイムズの「The Wallflower」が流れていました。

「ヘンリー、私と踊って」「ロマンチックにしたいなら、ダンスを学んで」という歌詞は、ダンスパーティーに誘うシーンにぴったり。この曲を歌ったエタ・ジェイムズは、2008年にローリング・ストーン誌が発表した「歴史上最も偉大な100人のシンガー」で22位にランクインしています。

1955年に発表されたこの曲は、当時R&Bチャートで大ヒットを記録。2008年にはグラミー賞殿堂賞を受賞しました。

「Night Train」:ジミー・フォレスト

マーティとロレインが会場に入る前にダンスパーティーの会場で演奏されていたのは、ジミー・フォレストが1952年に発表した「Night Train」。1963年にはジェームズ・ブラウンがカバーするなど、多くのアーティストによってカバーされてきた名曲です。

ジミー・フォレストは、1930年代から活躍していたテナー・サックス奏者。1949年から1950年にはジャズ作曲家やピアニストとして知られるデューク・エリントンの楽団に所属していました。

劇中ではインストで演奏されていますが、この曲のもともとの歌詞は「Night Train=夜行列車」が停車する駅名を並べていくというもの。黒人差別の激しい南部から都会へ脱出する夢が、間接的に歌われています。

「Earth Angel」:ザ・ペンギンズ

ようやくダンスパーティーで踊ることになったジョージとロレイン。2人がキスできるように、マーティはバンドに加わってザ・ペンギンズの「Earth Angel」を演奏します。いい雰囲気になり、マーティはミッションを成功させました。

1954年に発表されたこの曲もやはり当時の大ヒットソングで、全米チャートで最高8位、R&Bチャートでは3週連続1位を記録しています。「地上の天使、私のものになってくれる? 愛しのダーリン、ずっと愛してる」という歌詞のストレートなラブソングです。

アメリカのポップミュージック史上、初めて独立系レーベルから全米ビルボードチャートTOP10入りをはたした曲としても知られています。

「Johnny B. Goode」:チャック・ベリー

ミッションが完了し帰ろうとするマーティでしたが、バンドに引き止められ、もう1曲演奏することになります。そこで彼はギターを弾きながら「Johnny B. Goode」を歌い、ダンスフロアはノリノリに。

「ロックンロールの生みの親」ともいわれるチャック・ベリーの名曲ですが、この曲の発表は1958年。一緒に演奏していたバンドのメンバーはチャック・ベリーのいとこという設定で、電話でチャック・ベリーにこの曲を聞かせています。ということは、彼はマーティの演奏を聞いてこの曲を生み出したことになりますね。

歌詞の内容は、卓越したギターの才能を持ちながらも田舎で暮らすジョニー・B・グッド少年に対して、母親や周囲の人々がその演奏を褒めるというもの。「Go ジョニー、Go ジョニー・B・グッド」とくり返すサビは、本作のこのシーン以外でも聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

「Heaven is One Step Away」:エリック・クラプトン

マーティが1985年に戻ったとき、ベンチで寝ていたホームレスのラジオから流れていたのはエリック・クラプトンの「Heaven is One Step Away」です。

イギリスのミュージシャンでシンガーソングライターのエリック・クラプトンは、これまでで最も重要で影響力のあるギタリストの1人。2012年にローリング・ストーン誌が発表した「史上最高のギタリスト100人」では、2位にランクインしました。

「天国まであと1歩」という意味の「Heaven is One Step Away」は、本作のサントラのために提供された曲です。

「Back in Time」:ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース

1985年の自宅に戻ったマーティ。彼の目覚まし時計から流れてくるのは、主題歌も提供したヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「Back in Time」です。この曲も本作のために書き下ろされたもので、エンディングテーマにもなっています。

歌詞は「ドクター教えてよ、今度はどこにいくの」「雷は一度しか落ちないって覚えておいて」など、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の内容をそのまま反映しています。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の楽曲はシリーズの魅力を支える重要なピース

SF映画の金字塔として、今なお愛されつづける『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。その魅力を支えているものの1つが音楽です。

タイムスリップした先の1955年のヒットソングをふんだんに取り入れながら、1985年のシーンではアメリカやイギリスの超有名アーティストから提供された楽曲も盛りだくさん。それだけでも聴く価値があります。

映画の内容とともに、ぜひ音楽も楽しんでみてください。

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