【横浜市磯子区】堀割川沿いに再び桜を 磯子区初、桟橋前に植樹
磯子区の親水施設「堀割川いそご桟橋」前の広場に11月6日、「シドモア桜」の苗木が植樹された。堀割川はかつて桜の名所だったことから、高橋功区長は「皆さんと見守りながら、花が咲く時を楽しみにしたい」と話す。
植樹は「GREEN×EXPO2027」の開催500日前を記念して行われたもの。苗木は横浜市内外各地で植樹を進める「シドモア桜の会横浜」から寄贈され、高橋区長や同会の梅本千晶代表理事、磯子土木事務所の黒羽根能生所長、堀割川魅力づくり実行委員会の原国晃会長らが植樹式に出席した。
シドモア桜は「日米友好の象徴」と呼ばれ、アメリカ・ワシントンから横浜に里帰りした桜から生まれた。金沢区では昨年、能見堂緑地の不動池前に植樹されたが、磯子区内での植樹は初めてとなった。
明治時代初期に作られた人工運河である堀割川は、かつて川の両岸に桜の木が並び、絵はがきにもなる市内有数の桜の名所だったという。現在も桟橋向かいの農林水産省動物検疫所の敷地に桜の木が残るが、よう壁などがあることで川沿いの桜はなくなり、新たな木を植えることも困難な状況だった。
しかし、2022年に堀割川いそご桟橋が完成。桟橋前には広場も整備されたことで、新たな桜の植樹が実現した。今後は区やハマロードサポーターでもある堀割川魅力づくり実行委員会のメンバーらが、手入れを行っていく。
花が咲くのは2年後の予定。植樹された苗木を見て同会の原会長は「以前から桜を植えたかったので、桟橋ができたことで念願が叶った。花が咲くのを楽しみにしている」と話した。
23日にイベント
同会は11月23日(日)、堀割川沿いの農林水産省動物検疫所でイベント「堀割川の日」を開催する。午前10時から午後3時まで。雨天中止。
焼きそばや焼き鳥などの模擬店が並ぶほか、バルーンアート、屋外ライブなども実施される。約30分川を巡るパワーボート乗船体験は、小学生500円、中学生以上1000円。今回は初めて「よこはま運河チャレンジ」と連携し、元町中華街方面などへのクルーズもある。(問)同会(原会長)【電話】090・7268・2613