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今週のヘラブナ推薦釣り場2024【静岡県・野守の池】

TSURINEWS

人気の新幹線桟橋(提供:週刊へらニュース編集部)

日本各地にあるだろう好環境の釣り場。水がよくて魚の育ちがよく、しかも魚影が濃いのに料金は無料!静岡県島田市にある野守の池もそんな釣り場の一つだ。首都圏からはややアクセスに難ありだが、それでも高速を使えば3時間強で到着できる。大雨による増水と濁りの影響で、直近では7~8寸の放流ベラが活発にエサを追っているが、それがひと段落すると地ベラが交じるようになる。数釣りに徹するか、地ベラとの釣り分けをするのも一興だ。

野守の池の概況

SLが走ることで知られる大井川鐵道大井川線の家山駅から徒歩12分なので、鉄道でのアクセスも可能。昭和の雰囲気を醸しだす木造の同駅舎とSLや昭和時代製造の電車とのコラボは、鉄道ファンならずとも一見の価値がある。なおSLは本数が限られるので運行状況の確認は必須。

同池は外周約1.2kmで大井川の河跡湖。周辺は野守公園として整備されヘラブナ釣りだけでなく自然散策にもお勧めの遊歩道が完備されている。

野守の池の概況(提供:週刊へらニュース編集部)

地元愛好会や日研による長年の放流が実を結び近年は管理釣り場並みの魚影を誇る。それが無料で楽しめるとなると、釣り人が来ない道理はない。

以前は舟釣りも楽しめたようだが、近年は陸っぱり一択でメインは各所に点在する桟橋。また野地エリアからも狙える。地ベラならアベレージサイズは30~35cmが主流だが、まれに40cm超も顔を見せる。放流物であれば8寸~尺が主流。

とにかくよくウキが動き、釣り方次第で数も狙えるので、平日休日問わず釣り人は多い。とくにこの時期は南を背にできる新幹線桟橋や埋め立て地が人気で、早朝からポイントが埋まることも珍しくない。

ポイント

野守の池のポイントを紹介しよう。

新幹線桟橋

なぜ新幹線と呼ぶのか詳細は不明だが、その関係なのか西側端の座席は「運転席」の愛称が付くほど。また夏のこの時期は背後の建物が直射日光を遮ってくれるので、野守の池では早くから釣り人で埋まる人気の桟橋だ。

東端に寄るほど浅くなり運転席側ほど深い。現在の水位だと運転席で竿11尺、東端で竿7尺でも底には届かないだろう。そのためチョウチン、浅ダナと一日で釣り分ける人も多い。

桟橋はコンクリート製でほぼ平坦。スノコでも釣りは可能だが、一部傾斜があるので釣り台があると便利だろう。

埋め立て地

公衆トイレと駐車場が近いが野地エリアなので釣り台は必携。長竿を出せばこの池の最深部付近を狙えるものの、この時期に長竿を使う人は少ない。

埋め立て地は野地エリア(提供:週刊へらニュース編集部)

東屋桟橋

午後から日陰になるエリア。新幹線桟橋や埋め立て地のサブ的要素が強く人気はあまりないが、この時期だけは午後の暑さをしのげるので平日でも数人の釣り人を見かける。土日などの混雑時は、さらに多くの釣り人が入るだろう。

新桟橋

こう言っては何だが過去取材中に釣り人の姿を見かけたことがない。常連もあまり入らないので、釣れているのかどうかも不明。

飛び込み台

1~2人乗りの既設桟橋。水面からあまりにも距離があるため、常連が皮肉を込めて飛び込み台と呼ぶようになった。とにかく座面が高いので何をするにも不都合だが、造りだけは立派にできている。台には乗らず台と台の間の野地から竿を出す人のほうが多いほど。この桟橋が日の目を見る日は来るのだろうか。

飛び込み台の釣り人(提供:週刊へらニュース編集部)

扇桟橋

常連が売店前と呼ぶ扇状に開いた桟橋だが、一部傾きがあるので釣り台などで水平の調整が必要だろう。新幹線桟橋の次に人気だが、この時期は太陽が正面になるので暑い。午前中のいっときをしのげばパラソルで直射日光を遮れる。

扇桟橋(提供:週刊へらニュース編集部)

釣り方とエサ

先日、竿を出した感じでは圧倒的に宙釣り有利と感じた。エサは両ダンゴを主軸にトロ掛けも大人気。問題はタナだ。朝からエサ打ちしていると、まず7~8寸の放流物がウキを動かし、その中に地ベラが交じる展開だった。しかしタナによっては良型地ベラが高確率で乗っていたので、釣り方やエサ次第で両者の釣り分けが可能かもしれない。

底釣りタックル(提供:週刊へらニュース編集部)

ただし放流物が元気なのは午前中が主体で、午後になると百戦錬磨の地ベラを主軸に時折良型が交じる展開に移行する。よって型狙いで釣りたければ、午後からの半日釣行もありだろう。

宙釣りであれば竿は何尺でもOK。とくに魚影が濃い新幹線桟橋なら手前すぎるとアタリがもらえないなんてことも少なく、好みの長さで釣りを楽しめるだろう。

なお底釣りファンも多いだろうが、この時期はアタリが少ない。また型が小さめで良型地ベラが交じる確率は薄い。ブルーギルなどのジャミに悩まされるので、よほど底の活性が高い日でないといい釣りは望めない。

<週刊へらニュース編集部/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース』2024年8月2日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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