水族館の飼育員さんお仕事に密着!シロイルカの出産に初立ち合い…!|島根県・アクアス
シロイルカに会える水族館「しまね海洋館アクアス」
島根県浜田市と江津市にまたがる「しまね海洋館 アクアス」。
西日本唯一のシロイルカに出会える水族館で、その他にもペンギンや、サメなど約400種、一万点の生き物が過ごしています。
今回はこのアクアスで飼育員をしている方たちのお仕事を見させていただきました!
お客さんからは見えない水族館の裏側…バックヤードの様子もご紹介します!
大きな水槽のウラガワ、バックヤードに潜入!
まずは、アクアスで最も大きなメイン水槽…。
その裏側で作業をしていたのが、地元浜田市出身の鬼塚さん。
館内に展示されている魚や爬虫類の飼育を担当しています。
ちなみに、この大きな水槽には大きなサメも泳いでいますが、鬼塚さん曰く、ここに落ちても魚が驚くくらいで、食べられてしまう心配はないそうです。
そういわれても、少しドキドキしますが…笑
海からやってきたばかりの魚たちのケアも大切な仕事
バックヤードの水槽にいたのは、海から来たばかりの魚たち。
新入りの生き物たちは、ストレスなどでエサを食べてくれないことも。
そこで、この水槽で少しずつ環境に慣れさせていくことも、飼育員の大切な仕事の一つなんです。
大活躍するのは「手作り」の掃除道具!?
また、水槽の掃除で活躍するのが、手作りの掃除道具!
市販のものはなかなかサイズが合うものがなく、
掃除道具はほとんどが手作りのものなんだそうです。
生き物たちが元気に泳ぐ姿を見ることができるのは、こういった飼育員さんの見えない部分のお世話のおかげなんですね…!
鬼塚さん
「生き物や海を子どもたちに好きになってほしい、知ってほしいという想いがあるので、そういうことを伝えていくような仕事ができたらいいなと思っています。」
シロイルカを担当する飼育員さん
そして、主にシロイルカの担当をしている藤島さん。
7年前からアクアスの飼育員をしています。
可愛らしいシロイルカですが、その体は4メートルから4.5メートル。
体重は、約1トンと人間と比べるととても大きな体をしています。
そこで、こちらもすごい量に…
ここではシロイルカの餌を準備していますが、
アクアスにいるシロイルカたちが、1日に食べる量は合計約170キロ!!!
鯵やニシンなどをあげていますが、中でも大きなニシンはイルカの大好物!
やる気を出してもらうために、がんばったイルカに食べてもらうんだそうです。
パフォーマンス中のプールの上では実は…
アクアスで大人気の白イルカのパフォーマンス。
実はこの時に、ダイバー以外の担当飼育員が、
プールの上で休憩するシロイルカを待ち構えています。
そして、この時にエサをあげてほめてあげたり、
一緒に遊んだりして集中力を保っているんだそうです!
大切な毎日の健康チェックも
さらに、毎日欠かせないのが健康チェック。
こちらは、体温を測っている様子。
いい子に仰向けになってくれているのがすごいですよね。
他にも目の色や息遣いなど、細かい点まで異常がないかを確認していきます。
シロイルカの出産に初めての立ち合い
実は、取材に伺った時期はちょうど緊張感もあった時。
というのも、2024年1月にシロイルカのメスの妊娠が分かり、ちょうど臨月を迎えた時期だったのです。
シロイルカの出産は難しく、臨月に入ってからは職員が24時間体制で観察を続けていました。
藤島さんは、シロイルカの出産に立ち会うのは初めての体験。
過去の事例や他の水族館の事例を調べ、慎重にその日を待っていました。
そして、2024年6月24日に赤ちゃんを無事に出産!
藤島さん
「無事赤ちゃんが出てきてくれて嬉しかったですし、その後すぐにお母さんが赤ちゃんと一緒に泳ぐという行動が見られたので母親の行動をしたことに感動しました。」
私たちに楽しさや癒しを与えてくれる水族館の仲間たち。
飼育員さんの愛情をあびて、これからもすくすくと育っていってほしいですね。
施設情報
しまね海洋館アクアス
島根県浜田市久代町1117-2
0855-28-3900
<HP>
※シロイルカの赤ちゃん及びお母さんについては、現在制限を設けて公開をしています。最新情報はアクアス公式ホームページからご確認ください。
※その他のシロイルカについては、通常通りパフォーマンスプールで見ることができます。