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セ・リーグ球団別週間MVP 広島ファビアンが12球団トップ!中日・岡林勇希も好調キープ

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セ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA

打率.348、3本塁打でwRAA5.2のファビアン

プロ野球セ・パ交流戦は残り1試合となり、ソフトバンクの優勝が確定した。22日終了時点でセ・リーグ勢は43勝62敗2分けと大きく負け越し。9勝9敗の勝率5割だった広島以外は全チームが負け越した。

先週1週間で見ても同様で勝ち越したチームはなし。ただ、全体的に苦戦したため、セ・リーグの順位に大きな変動はなかった。

SPAIAでは6月17日から22日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。


最後の2連戦を3勝3敗で乗り切った広島は貯金1でDeNAと並ぶ2位に浮上。その中で12球団トップのwRAA5.2を記録したのがファビアンだ。

18日のソフトバンク戦で7号満塁弾、21日の楽天戦で8号、9号と2ラン2発を放つなど、23打数8安打の打率.348、3本塁打、8打点をマーク。ファビアンが安打を打った3試合は全てチームが勝利するという貢献度の高さだった。

チーム打率リーグ1位と打線が好調の広島。交流戦トップの15打点を挙げたドミニカから来た助っ人に導かれ、リーグ再開後の台風の目となるか。

DeNA筒香嘉智は3本塁打、阪神・中野拓夢も貢献度大

2勝4敗だった中日では、岡林勇希が好調だ。6試合中3試合で猛打賞を記録し、23打数10安打の打率.435、wRAA4.2をマークした。今季は開幕から1番を務めてきたが、最近は3番で起用されることも多く、ポイントゲッターとしても期待されている。

DeNAも2勝4敗で貯金1まで減少したが、その中では筒香嘉智が存在感を発揮した。19日に西武戦で4号ソロ、21、22日のロッテ戦で2試合連発するなど、19打数5安打ながら3本塁打をマーク。wRAAはチームトップの3.8だった。

3勝3敗だった首位・阪神では、中野拓夢がチームトップのwRAA3.2。17打数8安打の打率.471と調子を上げている。wRAAには反映されないもののリーグ最多の24犠打、同5位の10盗塁も記録しており、森下翔太、佐藤輝明、大山悠輔のクリーンアップへのつなぎ役として果たす役割は大きい。

ヤクルト内山壮真、巨人オコエ瑠偉もアピール

交流戦5勝12敗1分けと大きく負け越したヤクルトでは、5年目の内山壮真が気を吐いている。22日のオリックス戦で4号ソロを含む2安打をマークするなど6試合中5試合で安打を放ち、26打数8安打の打率.308。wRAA1.9でチームトップだった。

3勝3敗だった4位・巨人では、オコエ瑠偉がwRAA1.1でチームトップ。18日の日本ハム戦で2安打、22日の西武戦で3安打を放ち、15打数6安打の打率4割を記録した。下位打線での起用が多いが、一軍定着へアピールを続けている。

交流戦は24日のロッテvs巨人を残すのみ。27日からリーグ戦が再開される。蒸し暑い季節になり、ここから7月23、24日のオールスターまでが踏ん張りどころだ。週間MVPに輝いた好調選手のチームを活気づけるような活躍が期待される。

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記事:SPAIA編集部

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